『今日好き キョンジュ編』4話ーー告白された人数18名の“沼らせ男”が選んだ女子メンバーが判明…!
10月21日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。キョンジュ編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。 【写真】“沼らせ男”が選んだ女子メンバー ポジションを勝ち取ったのは…? 以下より、11月11日公開の4話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。 ・とうき、めいに“好き”の百烈拳を叩き込む「こんなに一途に思う人いるかわかんないよ?」 “告白する相手はもう絞れた?” あくまで慎重に、一方でそれとなく聞き出したいこの質問。意中の相手が複数人いる場合、“まだ絞れてない”と答えるのにもひと悩みを挟まねばならないのが『今日好き』の常だが、今回の『キョンジュ編』は一言で表せば、もはや悩みを通り越して、“混乱”。特に男子陣に当てはまるが、最終日前夜にしてなお、本人たちですら誰に告白をするのかまったくわからない展開を迎えている。 そんな状況だからこそ、対比的というべきか。ひとりの女子に気持ちを絞り、アプローチを続けるメンバーに目がいった。たとえば、とうき(上野道生)。宿泊先での花火で全員が再集合すると、やはり声をかけるのは、初日から大好きなめい(天宮芽唯)。明日、告白に向かうことを伝えると「花火終わるまでに、自分の気持ちを伝えます。なので、もう少しだけ時間をください」と約束をされる(が、めいもこの後、そうま(阿部創馬)やきょうすけ(林京介)を誘うなど混乱の波に飲まれるあまり、その約束は叶わぬまま終わるのだが。映像外で、この約束が果たされていることを願うばかり)。 大切なのはここから。まだ自身のすべてを出し切れていないと思ったのだろう。とうきが「いや、足りないわ、気持ち伝えるの」と、心のなにかを振り切り「マジ好き、めっちゃ好き、超好きだわ」「いままでこんなに“かわいい”と思ったことないし、マジかわいいって、めっちゃ、マジで……ガチで好き」と、自身の想いを百烈拳のように叩き込んでいく。なんだろう、武道から拳銃に例えを変えてしまうのだが、リボルバーでジャムって、弾が上手く出てこないあの感覚。語彙力が低下して、使える辞書が急に狭まるあの感覚。好きな人の前では無力になるあの感覚が、この場面のとうきにまさに見られた。 正直なところ、とうきのアプローチはこれまで、めいに刺さっている印象をあまり受けられなかった。が、直前までしていたそうまとの半日デートのときに比べて、このときは笑顔のシーンが圧倒的に多かったように思える。となると、まだ可能性はあるのか? もう少しだけこの話題を続けたいのだが、とうきが最後に放った「こんなに一途に思う人、いるかわかんないよ?」という言葉。読者各位はどう感じただろうか? 翌日の告白の場に、自分以上の男子が来るかはわからない、という意味でのひと言。自身のプレゼンスを示すべく、そう食い下がってしまう姿勢。筆者個人としては評価したい。それに、その一言を言って好きな相手と付き合えるのであればプライドなぞ捨てるし、たとえ振られたとしても後悔しないはず。 だが、世の女子意見としては、それを自分で言ってしまうのは“ダサい”のかもしれないと思われる声が多いのも知っている。へりくだることなく、男子にはずっとカッコよくいてほしい、と。自身の本心に素直に従うか、あるいは告白成功の可能性に懸けて、相手の決断を静かに待つ方を選ぶべきか。このあたり、自身の見せ方やブランディングにも関わってくるが、さりげなくいて、それでいて各々の持つ恋愛観によって受け取り方が変わる重要なシーンに思えた。はたして、めいはどちらのタイプの女子なのだろう。 ・それってもう、ほぼ全員!ーーきょうすけ、告白前夜にして気になる人が増える異常事態に お待たせいたしました。前々回の2話から1週を空けて、今週は“きょうすけ劇場”をお届けできます。前談を話すと、宿泊先での花火の直前、グループ行動中にじゅり(榊原樹里)と2ショットをした、きょうすけ。相変わらず、というよりこのタイミングでさらにギアを上たじゅりのアプローチに心を揺さぶられてだろう。「最低でも3人から2人か、できたら1人に絞りたいです」と、最終日までに気持ちを固められなさそうな弱気が見え隠れする。スタジオの“恋愛見守り人”たちがフォローと共感をしていたが、無理もない。『今日好き』ほど、美男美女が集まる場所もないのだから、目移りだって仕方がないものだ。 という前談を終えて、きょうすけはれお(生方澪桜)、めいの順にそれぞれ2ショット。れおには「気持ちは変わっていないけれど、今日ずっと喋りたかった」と、珍しく自ら好意を示していく。このあたりの言葉は、その後のめいとの2ショットでこそ出なかったものの、前述のじゅり、そしてきょうすけ自身の言葉を借りれば、ライバルのこお(飯沼虎王)と「ふたりの世界」で楽しげに会話をしていためいあ(川野明愛)のふたりを含めて、彼が2日目夜の終了時点で本当に気になったのは……? 「話してたれおちゃんとめいちゃんと、じゅりちゃん、と、めいあちゃんですね」。……って、いや、それ全員じゃん! とツッコミを入れてしまったのは視聴者だけではない。筆者も同じである。 告白前夜にしてなお、気になる相手が増える。『今日好き』の歴史を遡ってもあまりに前例がないケースに、きょうすけが当初に予想していたより、とんでもなく規格外なニューカマーであることを知らしめられてしまった。ただ強調しておきたいのは、前述の通り目移りは仕方がないものだし、女子陣から引っ張りだこゆえ、ひとりで物思いに耽る時間も持つことができないのだろう。そもそも、ついこの間まで中学生だったという幼さも踏まえるに、他者との関係性について、これほど真剣に悩み、考える経験自体が、人生で初めてだということさえ考えられる。 もはや、先ほど名前が挙がらなかったあやな(大澤綾菜)に告白するケースは……さすがに冗談だが、常識の真逆を貫いていく、きょうすけ。彼が最後に選ぶ女子メンバーは、よほど未来を預けられると信頼した相手であるはず。はたして誰が、そのポジションを勝ち取るのか?
一条皓太