【上沼恵美子さん(69歳)】が「結婚35年過ぎてから、前向きな別居に落ち着いた」理由とは|美ST
58歳で死の淵をさまよい今は2度めの人生です
58歳のとき、レストランで食べた生牡蠣が原因で急性A型肝炎を発症。1日半意識不明で死の淵をさまよいました。今生きているのが不思議なくらいだったそうです。私は2度生きているんです。だから、その後どん底を経験したんだと思っています。 でもいいこともあったんです。亡くなった瀬戸内寂聴さんが「えみちゃんのファンよ」と番組に来てくれて、嬉しかったですね。私のファンだと言ってくれる北川景子さんは普通の子。顔は普通じゃないですけど。その美しさ。可愛い人でね、「おしゃべりクッキング」の後番組が「DAIGOも台所」で、初収録の日に夫のDAIGOさんと一緒に行かれたそうなんです。 そのとき、「上沼さんがいるような気がして」と。そんなわけないのに、お茶目な方やね。私から一番遠いところにいらっしゃる桑田佳祐さんが「上沼さんがYouTube始めたね」と言ってくれたのも嬉しかった。私のファンは大物が多いんですよ(笑)。推しの上川隆也さんは2回お会いしましたが、好きすぎて喋れなくなるの。 ’21年12月にYouTubeチャンネルを開設。トークや料理、歌などを配信しています。私が活躍していたころに応援してくださった方々が今は高齢者になって、孫にネットを繫いでもらって観てくれて、生きがいにしてくださってるんです。今やテレビは2時間ドラマもなくなり、バラエティも食レポばかり。 高齢者が観る番組がないんです。だから、高齢者が楽しめるように、恩返しのつもりで作っています。今、自分を振り返って、主婦は人の世話ばかりして、自分の時間がないでしょ。子どもが成長したあと、鏡見たらシワやシミができてるねん。だからお風呂にゆっくり入るとか、自分を大事にする時間を持ってくださいね。
40代のころの私
40代で花が咲きました。収録後に大勢のスタッフを引き連れて大阪の夜の街に繰り出し、ふぐや焼き肉をよく食べに行きました。そして、とにかくよく飲みましたね。ビールをひと晩で20缶飲んで泥酔したり、自宅にビール専用の冷蔵庫も購入したくらい。
上沼さんが40代に伝えたいこと
40代は忙しく、自分の時間があっても何もしなかった。それが50代、60代でシワ寄せになってしまいました。60代になっても笑うために、今、コツコツと準備を続けることが大切です。 2024年『美ST』10月号掲載 撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メイク/河口智子(AIC) 取材・文/安田真里 再構成/Bravoworks,Inc.