【テーマはワインとチーズ?】 マツダ・ロードスター35周年記念車が富士で世界初公開!
「軽さは人の琴線に触れる」と教えられて開眼
入社当時FC型RX-7のオーナーだった斎藤氏は、当初ロードスターに興味がなかったらしいが、歴代ロードスターの開発主査として知られる貴島孝雄氏と出会い、「軽さは人の琴線に触れる」と教えられて開眼。誰でも気楽に乗れるロードスターの魅力にハマっていったそうだ。 そのように話してくれた斎藤氏は、昨年の秋にロードスターを購入。2019年に主査に就任した直後に買おうと思ったが、自分が企画したモデルを待とうと思い、オーナーになるまでの時間を要してしまったと釈明していた。 自身が中学生だったときにロードスターがデビューしたという岩内氏は、NA時代から親しまれてきた"S=スポーティ"と"V=ヴィンテージ"というふたつの商品ラインが進化の過程で消えてしまったことがずっと気になっていた。そこで、2021年にチーフデザイナーに就任したときから、クラシカルかつ上品なイメージのヴィンテージ路線を復活させたかったそうだ。 イベントの最後に斎藤氏はND型ロードスターの今後について話してくれたが、さまざまな規制対応を実践しつつ誰もが乗って楽しいクルマとして進化させていくので、まだまだ次期型=NE型は登場しないとのことだった。 岩内氏は、今後、往年のロードスター・ファンも楽しめる懐かしいカラーコーディネートも考えていると話してくれた。どうやらかなり気が早いが、40周年記念モデルに向けての動きも注視していく必要がありそうだ。
高桑秀典(執筆) 平井大介(撮影/編集)