「首を切りつけられた」37歳男性の通報は狂言 防犯カメラに第三者の姿無く「自分で切りつけた」偽計業務妨害などの疑いで捜査
9日夜、福岡県須恵町の建築会社にいた37歳の従業員の男性が「首を切りつけられた」と通報し、警察が殺人未遂の疑いで捜査をしていました。 その後、男性の通報が虚偽だったことが判明し、警察は偽計業務妨害などの疑いで調べを進めています。 【写真で見る】福岡県須恵町の建築会社
9日午後9時前、須恵町植木にある建築会社にいた37歳の従業員の男性が「強盗みたいな人が入ってきて、首をカッターのようなもので切りつけられた」と119番通報しました。 男性の首には切り傷があり、軽傷でした。 駆けつけた警察に対し、男性は「会社の倉庫でトレーニングしていて、勝手口のドアを開けたところ、男にナイフで切りつけられ、殴られて転倒し、気を失った」と説明していました。 警察は、殺人未遂容疑で捜査をしていましたが、勝手口のドアを映した防犯カメラの映像に第三者が侵入した形跡が無くそれを踏まえた事情聴取で男性が「自分で自分の首を切りつけた」という説明をしたことから男性の通報が虚偽だったと結論づけました。 警察は、男性の通報後、約1時間にわたり緊急配備をするなどしていて、今後、偽計業務妨害などの疑いで調べを進める方針です。