真夏の夜を踊り明かす 岐阜・郡上の風物詩
国の重要無形民俗文化財に指定される岐阜県郡上市の夏の風物詩「郡上踊」で、4夜連続で夜明けまで踊り続ける「徹夜おどり」が13日、始まった。初日と最終日の16日は翌日午前4時、間の2日は翌日午前5時まで。運営委員会によると、期間中に計約18万人の来場が見込まれている。 暑さが和らいだ午後8時、ちょうちんのオレンジ色の光が会場を照らす中、浴衣姿の老若男女がげたの音を鳴らし、一斉に踊り始めた。 郡上踊は江戸時代から約400年の伝統があり、武士と農民の身分の分け隔てなく、踊って融和を図ろうとしたことが始まりとされる。秋田県の「西馬音内の盆踊」、徳島県の阿波おどりと並び日本三大盆踊りとして知られる。 今年は7月13日~9月7日に開催。郡上踊を含む「風流踊」は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている。