日経平均33年ぶり高値の「脆さ」を示唆する不都合なデータ
G7広島サミットが開幕した5月19日、日経平均株価は33年ぶりの高値を記録した。だが、“兜町の生き字引”はこの日が「日本の、いちばんいい日」となってしまうことを危惧する(写真:ブルームバーグ)
「決算発表が一巡し(中略)冷静さが戻る時期でもある。(中略)『日経平均3万円』なるかけ声もかかりやすい水準だが、あまりの高唱えには警戒感を持ったほうがいい」――。 先週の本連載(5月14日配信) で述べた慎重論は軽く吹き飛ばされ、日経平均株価は5日間を通じて連日の高値更新、結局は6週連続高となった。 3万円どころか、2021年9月14日のバブル崩壊後の高値3万0795円まで上抜いて、33年ぶりの水準へと躍り出たのだから、何とも面目なし。恐るべし、海外勢の買いであった。それを見誤った当方の眼力のなさ、恥じ入るばかりである。
本文:2,429文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
岩本 秀雄