勢いに乗る日本ハム・新庄監督

　日本ハムは28日のソフトバンク戦（エスコン）に7―6でサヨナラ勝ち。今季リーグ2位を確定させ、CSファーストステージの本拠地開催を決めた。 【写真】監督を務めた？日本ハム・谷内コーチ 　先発・北山が2回に谷川原、川瀬の適時打で2点を先制されたものの、その裏に打線が援護。水野の適時打と細川の犠飛ですぐさま同点に追いつくと、3回にはレイエスの25号ソロ、5回には清宮の適時打などで追加点を挙げた。 　だが、3点リードの8回から登板した4番手・池田が乱調だった。四球と安打などで一死二、三塁の窮地を迎えると、山川に同点3ランを被弾。その後、海野、柳町の連打で勝ち越し点を許すなど計4失点と精彩を欠いた。 　それでも1点リードされた9回一死、水野が左中間に起死回生の同点ソロ。その後も攻撃の手を緩めず、最後は一死満塁から代打・マルティネスの右前サヨナラ適時打でCS本拠地開催決定に花を添えた。 　劇的勝利をつかんだ新庄剛志監督（52）は試合後、「今日はね、谷内（亮太）コーチの3人目の子供が生まれて。それを聞いて、今日は〝谷内監督〟に采配を（頼んで）。何か起こしてくれるんじゃないかと思い、谷内コーチが…（劇的勝利を）起こしてくれましたね」と不敵な笑みで明かした。 　今季の粘り強さを象徴するような勝ち方には「今年はこういうゲームを結構やっているので。何かあるかな、とは思っていましたけどね」。躍進を遂げるチームに満足げな表情を浮かべた。 　これで対ソフトバンク戦は7連勝。今季の直接対決の成績も12勝11敗1分けとなり、1試合を残し、負け越しがなくなった。今季の対オリックスが通算で12勝12敗1分けに終わったため、この時点で今季パ・リーグ全球団に対しての5割以上も確定した。昨季までの2シーズンはパ・リーグ全球団に負け越しを喫しただけに指揮官もこの成績について問われると表情がさらに緩んだ。 「もう全チームに勝ち越しでいいでしょ？　負けてないんだから。全チームに勝ち越し、って書いておいて（笑い）」（新庄監督） 　この日の勝利でCS本拠地開催も決定。今後はリーグ2位からの日本一が目標となる。 「前も言ったように1位じゃなかったら2位も3位も一緒。ただ、（CSに）出ることが大事でここからが勝負。（本拠地開催で）球団的にもファンの方たちの前で試合が見せられるので。そこはめちゃくちゃうれしいし、選手たちも…乗りますもんね」 　自軍ファンの大歓声で迎える大舞台。指揮官は早くもその日を心待ちにしている様子だった。