【ユーロ】フランス初戦勝利もエムバペ踏んだり蹴ったり…OG誘発も顔面強打で鼻血止まらず交代
<欧州選手権(ユーロ2024)オーストリア0-1フランス>◇17日(日本時間18日)◇1次リーグD組◇第1節◇デュッセルドルフ 【写真】鼻から血を流して倒れ、治療を受けるフランス・エムバペ 優勝候補のフランスが、苦戦しながら初戦のオーストリアに1-0と勝利した。エースFWキリアン・エムバペ(25)が鋭いクロスボールでオウンゴールを誘い、この1点で勝ち点3を手にした。 エムバペがゴールを脅かし続けた。前半8分にカウンターから左サイドからエムバペが独走。鋭い右足シュートはGKペンツのファインセーブに阻まれた。 そして前半38分、右サイドから鋭いドリブル突破で縦に持ち込み、中央へ球足の速いクロスボールを送ると、オーストリアDFウーバーの頭に当たりゴールに飛び込んだ。オウンゴールでフランスが先制した。 さらにエムバペは後半10分、自陣から味方選手が縦にクリアしたボールに快足を飛ばした。相手選手をぶっちぎりでGKベンツとの1対1となったところで右足シュートを放ったが、ゴール右へと外してしまった。思わず頭を抱え込んだ。 後半39分には左サイドからドリブルを仕掛けたところでファウルで倒された。これで得たFKからヘディングでゴールを狙った。しかし空中で競り合ったオーストリアDFダンソと激突し、鼻を強打。流血が止まらず、いったん外に出た。 再びピッチに登場したが、入るとすぐに鼻の痛みに耐えられず、ピッチに座り込んでしまい試合はストップ。エムバペは遅延行為でイエローカードを受けてしまった。結局、プレーはできずにこのまま交代を余儀なくされた。期待されたゴールを見せられないまま、踏んだり蹴ったりな一日となった。 試合はフランスがグリーズマン、テュラム、デンベレを2列目に並べ、個の能力を前面に出して押し気味に進めた。それでもオーストリアも主将のMFザビッツァーを中心に攻守に健闘した。 オーストリアは前半36分には左サイドからFWグレゴリッチが入れたボールをザビッツァーがワンタッチで落とし、フリーで受けたMFバウムガルトナーがワンタッチでシュートを放ったが、フランスGKメニャンのファインセーブに阻まれた。この守護神の堅守は随所に光った。 フランスは次節でオランダと対戦。引き続き難敵との対戦となるだけに、エムバペの復帰が求められそうだ。