電気代が厳しすぎる我慢の冬が到来…。子ども部屋は「エアコン一台」よりも「電気毛布」のほうが節約できるでしょうか?
昨今は電気代が高騰しており、家計へ与える影響が大きくなっています。特に冬場は暖房を使用する場面が増えるため、電気代が高くなりがちです。 できるだけ電気代が安い暖房器具を使用すれば、家計へ与える影響を抑えられるでしょう。本記事では、エアコンと電気毛布の電気代を比較します。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
5人家族の平均電気代
総務省統計局が実施した2023年度(2023年4月~2024年3月)の「家計調査」によると、5人家族の1ヶ月あたりの電気代は平均で1万4373円でした。 人数が多ければ部屋ごとに暖房を使うこともあり、電気代は高くなるでしょう。経済産業省資源エネルギー庁の「冬季の省エネ・節電メニュー」によると、冬季の家庭における電気の使用割合では暖房が32.7%と最多でした。 特に、エアコンやオイルヒーターのように部屋全体を暖められる暖房器具は消費電力が大きく、電気代も高くなりやすいため注意が必要です。
エアコン一台と電気毛布の料金を比較!
電気毛布は、比較的電気代が安い暖房器具です。 例として、消費電力110~1400Wのエアコンと55Wの電気毛布の電気代を比較してみましょう。稼働を1日8時間として、電力料金の目安単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している「31円/kWh(税込み)」で計算します。 なお、以下で紹介するシミュレーションはあくまでも目安で、製品ごとで差がある点に留意してください。 【エアコン】 ・消費電力110W時(最小時):0.11kWh×8時間×31円/kWh=約28円 ・消費電力1400W時(最大時)1.40kWh×8時間×31円/kWh=約347円 1ヶ月あたりの電気代は「約28~347円×30日=約840~1万410円」となります。 【電気毛布】 ・消費電力55W:0.055kWh×8時間×31円/kWh=約14円 1ヶ月あたりの電気代は「約14円×30日=約420円」となります。エアコンよりも、電気毛布のほうが電気代を抑えられることが分かるでしょう。 ただし、電気毛布は部屋全体を暖めることはできません。使用している人しか暖を取れないため、快適な室温を維持するには向いていない点に注意が必要です。 節約を意識するあまり、体調を崩してしまうと本末転倒です。子どもが受験を控えているような家庭では、特に体調管理に気を付ける必要があります。そのため、エアコンの設定温度を低く設定したうえで電気毛布を併用するなど、快適さと経済性を両立できるように意識するとよいでしょう。 資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、設定温度が20度の暖房を1日1時間短縮した場合、年間で約1260円の節約効果を得られます。十分に暖まったら、こまめに消すことも電気代を節約するうえで効果的です。