Uー23代表主力の鈴木唯人が逆足からスーパーゴール連発で「大勝利」貢献…パリ五輪アジア最終予選は不参加
◆デンマーク1部リーグ・上位ラウンド ブレンビー2-1ミッティラン(21日) デンマーク1部ブレンビーのFW鈴木唯人(22)が21日、リーグ上位ラウンドのホーム・ミッティラン戦で2得点を挙げ、2―1の勝利に導いた。ともに利き足とは逆の左足でミドルシュート2本を決め、今季7点目。リーグ戦期間のため、パリ五輪アジア最終予選は不参加となる中、大岩ジャパンの主力を担ってきたFWが、首位を走るチームの中心で躍動している。 鈴木の2発がスタジアムを沸かせた。開始10分、ペナルティーアーク付近からゴール左へシュートを決めて先制。同36分には敵陣中央での競り合いでボールを奪い、ゴールまで約25メートルの位置からミドルシュートを右隅へとたたき込んだ。利き足とは逆の左足でスーパーゴールを連発。勝ち点で並んでいた宿敵・ミッティランとの天王山を制し、鈴木は「大勝利! 大きなサポートをありがとう」とSNSで喜びをつづった。 3月のレギュラーシーズン最終節でのハットトリック後、上位ラウンドは3戦連続アシストに続いてこの日の2得点。直近5戦で5ゴール4アシストと絶好調だ。J2清水から加入1年目でリーグ20戦7得点。ソーレンセン監督は「唯人はテクニック、バランス、スピード、加速力に優れたユニークな選手だ」と絶賛した。 パリ五輪を目指す代表チームでは大岩剛監督(51)の就任後、昨年11月まで全活動に参加。攻撃の中核を担ってきたが、開催中のパリ五輪アジア最終予選は国際Aマッチ期間外のため、日本に海外組の拘束力はなく不参加となっている。パリへの切符は仲間に託し、今夏の本大会へ向けてアピールを続ける。 ◆鈴木 唯人(すずき・ゆいと)2001年10月25日、神奈川・葉山町生まれ。22歳。横浜Mの下部組織―葉山中―市船橋を経て、20年に清水加入。22年1月に日本代表初招集。同年U―23アジア杯は5試合3得点。23年1月にフランス・ストラスブールに期限付き移籍。昨夏ブレンビーに完全移籍。J1通算83試合5得点。175センチ、70キロ。利き足は右。
報知新聞社