アップル、AIの新機能発表-オープンAIと提携でChatGPT統合
アナリストはWWDCについて、特に予想外の発表はなかったとの見方を示した。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)は「アップルの開発者向けイベントは、消費者のプライバシー保護強化に焦点を絞ったもので、一連のメディアが報じたアップデートとおおむね一致しており、サプライズはなかった」と分析した。
バイタル・ナレッジはAI関連の詳細について「ここ数カ月の多くの予想記事とおおむね一致していたため『予想通り』というのが直後の印象であり、ここ最近の株価上昇を考えると『予想通り』では少々期待外れだ」と指摘。
「AIの話題は短期的にアップル株のボラティリティーを高める要因となるが、長期的に株価を左右するのはiPhoneだ」とした上で、「年内に新デバイスが投入される時に」AIが「販売を後押しする可能性がある」と述べた。
「Vision Pro」日本でも発売
この日、披露されたiPhone向け次期OS「iOS 18」にはホーム画面のカスタマイズ機能が追加されたほか、プライバシー機能も強化された。iMessageには新しいテキストエフェクトが加わり、メッセージアプリは衛星経由で通信可能になる。
複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro」用新OS「visionOS 2」も発表された。ユーザーは通常の画像を3D画像に変換できるようになる。
アップルはVision Proを米国以外で発売すると発表。日本時間6月14日に日本、中国、香港、シンガポールで予約注文受け付けを始め、6月28日に販売を開始するとした。その後、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、英国でも販売する。
原題:Apple Debuts Long-Awaited AI Tools, Including ChatGPT Tie-Up (1)(抜粋)
Apple Slips as AI Event Featured No Major Surprises: Street Wrap(抜粋)
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Mark Gurman