空き家を再利用、つながり育む喫茶店 元津久見市地域おこし協力隊員の今村さんがオープン
「移住者の視点で、津久見に新たな集いの場を」―。大阪府出身で元津久見市地域おこし協力隊員の今村祐美さん(55)が、大分県津久見市セメント町に喫茶店「チパータ」をオープンした。コミュニティースペースを併設し、地域住民のつながりを育む交流拠点として運営する。 今村さんは2017年に東京から同市に移住。協力隊員としての3年間は、主にミカン畑を転用した綿花の栽培に取り組んだ。退任後は農家を続けながら市の移住相談員を務めるなど、津久見のPR活動にも携わっている。 1年半ほど前、協力隊の活動を通じて知り合った市内の女性から、空き家の再利用について打診を受けた。県の地域活力づくり総合補助金を活用し、古民家の雰囲気を生かしたまま改装。老若男女が1人でも立ち寄りやすいよう、落ち着いた空間づくりにこだわった。
1階は喫茶店で、ブレンドコーヒー(税込み500円)、手作りドーナツ(同200円)などを用意。水曜限定でランチも提供する。畳敷きの2階は、ふすまで仕切った個室を3時間千円で貸し出す(別途ワンドリンクの注文が必要)。 今村さんは「津久見は仕事の打ち合わせやサロンなどで気軽に使える場所が少ないと感じていた。住民はもちろん、出張などで訪れた市外の人にも一息ついてもらいたい」と話した。 店舗は国道217号沿いで、営業時間は午前11時~午後7時まで。日~火曜が定休。 問い合わせは同店(0972-83-5565)。