お歳暮にも人気「シンビジウム」出荷始まる 花つけるまで3年の“芸術品” 山梨・甲州市
YBS山梨放送
洋ランの一種で、年末年始の贈答品として人気の花「シンビジウム」の出荷作業が甲州市の農園で始まっています。 出荷作業が始まっているのは、甲州市勝沼町の「大竹洋蘭園」です。 赤、白、ピンクに黄色。色とりどりの大きな花を付けるシンビジウムは寒さに強く花持ちが良いことから、お歳暮ギフトとしても人気があります。 花をつけるまでに3年もの年月を要するシンビジウム。夏の暑さを避けるため一度、高冷地に移動させ、この時期に温室に戻して開花を促します。今年は残暑が長引いたため例年より1週間ほど開花が遅れましたが、ここ数日の冷え込みで花の色付きも進みました。 出荷作業で最も大事なのが、箱詰め前の最後の手入れです。この道10年の熟練スタッフが、一つ一つ慎重に行います。 「いかに美しく見せるように、折らないようにとか意識しながらやっています」 花の向きをそろえたアーチ状の仕立ては、まさに芸術品。3年間、手塩に掛けて育てた花を大切に送り出していきます。 「子どもを嫁に出すような感じで、全国のみなさんのところに送り出すという気持ちです。玄関先で非常ににぎやかな感じで楽しんでいただければいいと思います」 出荷作業は12月にピークを迎え、こちらの農園では今シーズン、約1万鉢を出荷するということです。