「俺は知事だぞ」兵庫県・斎藤元彦知事 “鏡つきプレハブ”“ごみポイ捨て”アンケートで疑惑続々「感情あるんかな」呆れ拡大
“おねだり”&“パワハラ疑惑”にまつわる数々の証言が県の職員から次々と飛び出し、刻一刻と追い詰められている兵庫県の斎藤元彦知事。 【写真】吉村知事、高市議員…斎藤知事応援団 そんななか、百条委員会が県の職員9700人に対して実施したアンケートのうち、まだ公表されていなかった職員2000人の回答が新たに明かされ、その内容にあきれる声が噴出している。 「もっとも衝撃的だったのは、知事が会議でホテルを訪れた際の話です。知事は、事前予約が必要なホテルでの夕食を当日になって『食べたい』と言い出し、職員がホテルに確認すると断られたそうです。そのことを知事に報告したところ、『俺は知事だぞ!』と激怒。おびえた秘書課が直接会場と掛け合って、無理やり夕食を準備させていたという証言がでました」(政治部記者) 9月4日の定例会見で、この件について問われた知事は、「私が激怒したってことはないと記憶してますけども」と否定したものの、「そのホテルに泊まるので、やはりその場合は、そのホテルで夕食をとるのがいちばん、到着時間も含めていいと思ったので」とホテルでの夕食にこだわった理由を説明した。 「同記者会見では、さらに記者から『どのように表現したか覚えてないですか?』と聞かれ、『ちょっと覚えてないですけど、もしかしたら難しいかもしれないと言われたときに(やさしい口調で)なんとか枠取れないかなっていうことをお願いしたということは記憶しております』と回答しました。さらに改めて『俺が知事だぞ』発言について聞かれると、『記憶がない』と否定。職員の言い分とはあまりに開きのある言葉に、SNS上では知事へのバッシングが加速しています」(政治担当記者) また、今回新たに判明したアンケート中には、「お祭りで、斎藤知事の浴衣を職員が用意したところ『着たくない』と駄々をこね、10万円ほどする浴衣を呉服店で新調。その費用も自分では支払っていない」というものや、「イベントでヘリコプターから降りたあとに『髪のチェックをしたいから鏡付きのプレハブを作れ』と指示され、現場が混乱した」などの仰天証言も飛び出ている。さらには、「職員が渡した顔のテカリ防止用のあぶらとり紙を使用後、ゴミ箱に捨てるのではなく、そのまま床に捨てて職員に拾わせている」などの耳を疑う回答もあったという。 こうした新証言が明らかになると、X上では、 《あの人感情あるんかな》 《斉藤知事に比べればうちの上司なんてまだマシと思うしかない世の中鬼畜》 《なんていうかここまでくるとパワハラというより、この人大丈夫か?のレベルなんだけど…知事以前にカウンセリングとか受けた方がいいような》 など、マスコミ対応で見せるやわらかい口調とは裏腹に、数々のパワハラ証言が飛び出す知事の二面性に疑問を抱く声が多く上がった。また、 《絶対飲食店の予約電話で「俺は知事だぞ」って言われる店が増えるな》 《今年の流行語は「俺は知事だぞ」でいいよ》 といった声も複数寄せられた。 「たしかに、もしもアンケートの内容が事実だとすれば、斎藤知事はそもそも知事にどういう権限があり、県民からどういう振る舞いを期待されているのかまったく理解できていない様子ですよね。細かなことで怒り出すことが指摘されているので、アンガーマネージメントなども必要なのかもしれません。当初は、これほどパワハラ疑惑が噴出する知事を選んだ兵庫県民も悪い、という意見が出ていましたが、アンケートで書かれているような横暴ぶりに事前に気がつくのはかなり難しいでしょう。 ただ、斎藤知事を公認し、応援した維新の会や自民党はその人となりも把握していたはずですから、なぜ見抜けなかったのか、あるいは是正できなかったのか責任が問われると思います」(前出・記者) アンケート結果が事実だとすれば、何よりもこんな知事につきあわされた県職員があまりに気の毒だ……。