いじめ事件摘発292件、23年 14~19歳の大麻摘発最多
2023年に、全国の警察が摘発した小中高生のいじめが絡んだ事件は、前年から116件増え、過去10年で最多の292件だったことが14日、少年少女の非行に関する警察庁のまとめで分かった。文部科学省が昨年、いじめ事案で警察との連携を強化するよう学校側に通知を出したことが影響したという。 また23年に大麻取締法違反や大麻が関係する麻薬特例法違反で摘発された14~19歳は、前年を310人上回る1222人で、過去最多だった。16歳から摘発者数が増える傾向があるといい、警察庁は、高校1年生を対象に大麻の危険性を周知する取り組みを重点的に進める方針だ。 警察庁によると、摘発されたいじめが絡む事件292件のうち、仕返しによるものは18件。罪種別では、暴行が102件で最も多く、傷害60件、児童買春・ポルノ禁止法違反46件と続いた。摘発・補導されたのは404人で、小学生が125人、中学生189人、高校生90人だった。