アルピーヌ、ようやく今季初ダブル入賞も近々のアップグレード予定はなし。ガスリーも苦戦を覚悟「普通のコンディションならかなりキツいだろう」
F1カナダGPで今季初のダブル入賞を記録するなど、開幕時と比べると調子が上向きに見えるアルピーヌ。しかし直近のアップグレードの予定がないことから、厳しいレースが続く可能性がある。 【ギャラリー】2026年の新規則F1マシンが明らかに! 現行規則との相違点を様々なアングルからチェック! ここ数年、中団チームの中でもコンスタントに入賞を記録する地位にあったアルピーヌは今季、最悪のシーズンスタートを切った。ここ数戦はようやくポイント圏内に届くようにはなったものの、それでも9レースを終えての総獲得ポイントはわずか5点であり、予選Q3進出もモナコGPでのピエール・ガスリーの1度のみとなっている。 2022年にはコンストラクターズランキング4位、2023年には同6位となったアルピーヌだが、現在は8番手と低迷。カナダGPではガスリーとオコンがトリッキーなコンディションのレースで生き残って9位と10位でフィニッシュしたものの、ガスリー曰くチームは直近のレースでアップグレードを予定していないといい、この勢いでさらなる改善を進めていくことは難しいそうだ。 「近い将来にアップグレードは用意されていない」とガスリーは言う。 「僕たちの目標は、今シーズンのどこかの段階でもう少し重要なものを手にすることだ」 「(カナダGPの予選は)厳しかった。もしここから先の数レースが普通のコンディションだったら、かなり厳しいことになるだろう。ただここはF1だから、どんな時でもチャンスを掴まないといけない」 「だからこそ、しっかりと現状を把握しておく必要があるし、アップグレードができるまでは、やってきたチャンスをしっかり逃さないようにしたい」 またガスリーは、カナダで今季初のダブルポイントを手にしたチームの“良いチームワーク”を称賛して次のように語った。 「こういうことをシーズン終了までやっていく必要がある。というのも、(ランキング9番手につける)ウイリアムズはなかなかの速さを持っているように見えるからだ」 「今回の予選を見ていても、印象的だった。ハースも良いペースだったように思う。今日のような日には自分たちが持っているものを最大限に活用しなければいけないし、不必要なリスクを冒したり、ミスをすることは許されない。そういったことをうまくやり切って、シーズンの最後までこの調子を維持することができればと思う」
Benjamin Vinel