初防衛戦の髙橋直輝が室伏広治氏に倣った“ハンマー特訓”でパワー強化へ。挑戦者の横山朋哉は「2年前の忘れ物を取りに来た」【Krush】
「Krush.158」(2024年2月24日、東京・後楽園ホール)の第1弾カード発表会見が12月27日、都内で開催され、2つのタイトルマッチが発表された。「Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ」では王者・髙橋直輝(若獅子会館)に横山朋哉(リーブルロア)が挑戦する。 髙橋は2019年からK-1グループに参戦。フェザー級では勝ったり負けたりが続いたが、2022年からスーパー・フェザー級に階級を上げるや覚醒。4連勝を飾り、今年9月に王者・中島千博に挑戦し、判定で勝利を収め悲願のKrush王座を得した。今回が初防衛戦となる。 横山は兄・横山巧とともにアマチュア時代から強豪選手として注目を集め、2017年のK-1甲子園で準優勝。2020年からKrushのスーパー・フェザー級のトップ戦線で活躍するようになり、2021年に行われた「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では優勝候補と目されるも決勝で中島に敗れ王座獲得はならず。2022年にはK-1で「第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」に出場するも準決勝で朝久裕貴に敗れ、ここでも王座獲得はならず。しかし今年6月には同トーナメントで3位だった大岩龍矢、9月には元K-1 WORLD GPフェザー級王者の江川優生を破り、現在3連勝。今回の王座挑戦にこぎつけた。
横山は「2年前の忘れ物を取りに来た。このベルトは誰もが獲れるものではなく、あれ?と思うような選手が獲ったり、ずっと狙っていた選手が獲れなかったりと価値のあるベルト。あと2カ月、しっかり追い込んで必ず獲りたい」と王座獲得への意欲を見せた。受けて立つ高橋は「忘れ物を取られないように。自分がしっかり勝ちたい」と返した。 互いの印象について横山は「試合の印象は特にはない」と言いつつ「60kgに上げて連勝で来ているので、向かい合ったときに何かを感じる選手なのかと思っている。もちろん油断はしていない。何かあったときのことを考えて練習している」とも語った。髙橋は「正直、めちゃ強いんじゃないですか。僕はずっと前から強いなと思って見ていて、この人とやりたいなとずっと思っていたので楽しみ」と横山を強敵と認識。 相手より勝っているところについては横山は「破壊力、爆発力は僕のほうがあるのかなという印象」、髙橋は「絶好調な気持ちですかね。それは冗談ですが、スピードは負けてないかなと思う」と語った。また髙橋は横山について「破壊力がすごいと思うが、それより柔軟性がすごいと思っている。相手に合わせた戦い方をする。パーの選手にはチョキ勝負してという感じ。そこに僕もグーチョキパーを合わせていこうと思っている」とも評した。