体重を減らしたい時に実行してはいけない5つの食事法とは?
痩せるための水分ダイエット
特に有名なのがキャベツスープダイエットだ。これはダイエット法として良くないどころか、とても危険だ。栄養学者のロランスに言わせると、(タンパク質がほとんどなく)「あまりにも極端で栄養バランスが悪く、痩せにくくなるし悪影響だ」そうだ。「栄養が不足して脂肪と同じくらい筋肉を失い、代謝が落ちてしまいます。体重は上がったり下がったりを繰り返し、ほとんどの場合、最終的には体重増加に繋がります」 水分しか摂取しないので、身体は機能を維持するために脂肪よりも筋肉を分解しはじめる。「これは代謝にとって深刻な事態であり、肥満の要因になりうる」そうだ。 体重を減らしたいのであれば、専門家の指導を受けて食事のバランスを見直し、運動もする。多少時間がかかっても長期的に見ればその方が期待通りの結果が出るはずだ。
消化を助けるために小さじ1杯の酢を飲む
一見無害に思えるかもしれないが、このダイエット法により、敏感な腸内フローラの働きが阻害される可能性がある。すべての酢が同じように作用するわけではないが、ほとんどの場合、酸が強すぎるため、ほかの食品と別に単独で摂取することはすすめられない。膨満感や痛みの原因となりえるからだ。 消化をよくするためには、「時間をかけて食べ物をよく口の中で咀嚼すること」と心理栄養学者のディミトリは言う。実際、ディミトリは多くの患者に対し、噛むことで食べ物ときちんと向き合い、健康的な食習慣を身につけるよう指導している。「私たちは食べ物を味わうことを忘れがちですが、それはとても大切なことなのです」
疲労、抜け毛などの対策にサプリメントを飲む
奇跡的な効果を喧伝するサプリメントを急いで買いに走るよりも、日々の食事を見直してはどうだろう。食事バランスを改善する方がはるかに効果的だ。心理栄養学者のディミトリは、「健康トラブルを未然に防ぐためにも、やみくもにサプリメントを摂取することはやめましょう」と忠告する。「いまの時代、バランスよく食べるために時間をかける人は少なくなりましたが、それが健康を維持するための早道なのです。それに手間をかけなくても美味しいものは簡単に作れます。誰にでもできることです」と栄養学者のロランスも言う。 結論は平凡だ。とりわけ食事のように生きるのに必要不可欠なものの場合、奇跡を起こすアドバイスなど存在しない。迷った時には専門家に相談するのが一番だ。 (1) ロランス・プリュメイ博士著『Le grand livre de l'alimentation』Eyrolles出版
text: La Rédaction (madame.lefigaro.fr)