45歳以上の国別対抗団体戦、男子日本代表はドイツに勝利し決勝進出!【ITFマスターズ 世界チーム選手権】<SMASH>
45歳以上の世界一を決める国別対抗団体戦「ITFマスターズ 世界チーム選手権 in 東京 2024 supported by SENKO」が、11月17日(日)から22日(金)まで有明テニスの森公園・有明コロシアムにて開催されている。大会5日目を迎えた21日には、男子日本代表チームが準決勝でドイツと戦い2-0で勝利。大会史上初となる決勝進出を果たした。 【連続写真】コントロール主体でゆったり打つ福田勝志のフォアハンド『30コマの超分解写真』 男子は23カ国、女子は24カ国が集い世界一を決める今大会はアジアで初の開催。男子日本代表チームはシングルス1に本村剛一(50歳/元世界ランク134位)、シングルス2に寺地貴弘(45歳/元世界219位)、ダブルスは有本尚紀(50歳/ITFマスターズ最高1位)と福田勝志(48歳/全日本選手権30回出場)のペアで出場している。 ドイツ戦では、まずシングルス2の寺地が、ドイツのマティアス・ハーンを6-3、6-4のストレートで下し、チームに勢いをもたらした。 第1セットはお互いキープが続く中、第8ゲームでブレークに成功し5-3とすると、次のゲームではサービスエースを決めてこのセットを奪取。第2セットは相手の捨て身のショットもあり第2ゲームでブレークを許すが、第7ゲームでブレークバック、第9ゲームもブレークし、そのまま勝利へと突き進んだ。 「相手が左利きということで、自分のバックが相手のフォア側になることから、これまでとは違う展開になりました。また、結構ボールも重かったので、スライスやブロックリターンを使い、とにかくストローク戦に持ち込むこと、そこからのワンチャンスを狙って戦いました。ゲーム勘は選手だった頃からあり、元々自分が持っている長所をベテランでも生かせている」という寺地。試合の潮目を冷静に読む才能が輝きを見せている。 勝利すれば決勝進出が決まるエース対決で、本村はカーステン・グローガーと対戦し、7-5、7-5で勝利した。「昨日フランスに勝って、ドイツには勝てるだろうという変な余裕が出てしまい、隙を見せてしまって少しこじらせてしまったかな」と笑う本村。 第1セットは第2ゲームで相手のサービスをブレークし、3-0とリードするが、第4ゲームでブレークバックを許し一進一退の戦況となる。相手のグローガーも決勝進出がかかるこの一戦に全身全霊をぶつけてきた。 それでも大事なところではギアを上げ、フラット系のストロークに持ち味のスピン、そしてスライスと組み合わせ、相手のミスを引き出した。6-5の相手のサービスをブレークして7-5で先取。 第2セットは、第5ゲームでブレークを許し、追いかける展開となったが、4-5の第10ゲームでブレークを果たし、3ゲームを連取して日本の決勝進出を決めた。 色々な感情とともに4試合を戦ってきた。「出場するにあたって、優勝しか考えていませんでした。そのために一戦一戦戦ってきたつもりです。明日こそ楽しみたいが、僕の性格的にはまたガチガチになるんでしょうね」と再び笑う。「インドアだとボールが見づらいですね」とO45(45歳以上)らしさを滲ませながら、自分に約束した世界一を目指す。 なお、女子の日本代表チームはアメリカと対戦し、0-2で敗退した。 本日、男子チームはスペインとショーコートにて決勝を、女子チームはイギリスとコート16にて3、4位決定戦を戦う。いずれも試合開始は10時より。(※個人戦は23日~30日) ♦日本男子準決勝結果 日本vsドイツ(11/21 有明テニスの森インドアコート) S2 ○寺地貴弘 6-3 6-4 ⚫︎マティアス・ハーン S1 ○本村剛一 7-5 7-5 ⚫︎カーステン・グローガー D 有本尚紀/福田勝志VSバスティアン・ボーレン/マティアス・ハーンは、勝敗が決まったため行なわれず ♦日本女子準決勝結果 日本vsアメリカ(11/21 有明テニスの森インドアコート) S2 ⚫︎江馬愛子 4-6 0-6 ○ヒロミ・ササノ S1 ⚫︎橋本明香 2-6 1-6 ○ジェリー・トゥ D 江馬愛子/橋本明香VSフランチェスカ LA O/ヒロミ・ササノは、勝敗が決まったため行なわれず 構成●スマッシュ編集部