ロッテ・佐々木朗希のMLB挑戦に吉井監督は心中複雑「とても痛い」が「ものすごく分かる」
指揮官は心中複雑ながらも夢の挑戦を後押しした。ロッテが9日、佐々木朗希投手(23)のポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認することを発表。 これを受け、吉井理人監督(59)は「チームとしてはもちろん、とても痛い」と本音を吐露しながらも「ただ自分も米国でプレーをしたことがあるので、気持ちはものすごく分かる。キャンプのブルペンで初めて目にした彼の投球は、野茂英雄を初めて見た時以来の衝撃だった。それを向こうで証明してほしい」と続け、自身もメッツやロッキーズなどMLBで活躍した経緯があることを踏まえつつエールを送った。 佐々木のロッテ入団1年目(2020年)に吉井監督は当時のチームで投手コーチを務めており、一、二軍の公式戦に登板させずプロ仕様の肉体改造に着手させる異例の育成方針を講じた。その結果、佐々木は着実に成長を遂げ、22年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)では歴代最年少の20歳5か月で完全試合を達成するなど〝令和の怪物〟として大きなインパクトを残した。 吉井監督は佐々木にとって、言わば「プロの恩師」。チームを預かる指揮官としての立場では複雑な思いを抱きながらも、元MLB投手としては教え子のメジャー挑戦を応援したい気持ちのほうが強いようだ。
東スポWEB