他の生徒と「真逆のアドバイス」をされるのはなぜ? スイングの“主治医”が見つかる「レッスン矛盾」の見破り方
レッスン時だけ上手にボールが打てているのに、本番では全然ダメな「練習だけうまい人」は多く存在します。ラウンドで上達を実感するためには、アドバイスや練習が「身になっていない」という事実をレッスンプロにきちんと伝えるべきです。 みなさんの話を聞き入れないほど頭が固かったり、同じことしかいわない「師匠気取り」のレッスンプロだったなら、あなたにとっては「上達の手助けにならない」レッスンだったと考えるべきです。自己流に戻るなり、セカンドオピニオンに見てもらう方が得策です。 詳細な弾道測定やスイングの動画解析ができる現代において、何の証拠もないようなことしかいわない頑固な師匠は、少なくともエンジョイアマチュアの役には立ちません。
前の先生と「いってることが違う!」はなぜ起こるのか
上達するうえで「一人の先生に習う方がいい」という人もいれば、「たくさんの情報が欲しい」という人もいます。 それぞれにメリットもデメリットもありますが、レッスンプロ個人のバイアスやスイングのクセまでうつってしまうなら、「複数の眼」で客観的に見てもらうスタイルを取った方がいいでしょう。
複数の先生に教わることで「この前の先生といってることが違う」などと消化不良になったり、情報過多で頭でっかちになってしまうのなら、自分に合ったアドバイスだけを残し他を断捨離するか、改めて一人の先生に絞った方が確実に結果はよくなるでしょう。 理想は、ゴルファー自身が「レッスンを選べる練習環境」に身を置くことです。 近年はゴルフ雑誌以外にもYouTubeやネット記事から情報収集する人もたくさんいます。「この前こんなレッスンを見たのですが……」と相談されてもいきなり否定せず、しっかりと相性や効果を生徒と検証&共有してくれるレッスンプロに出会ったら、その人があなたの「主治医」になるはずです。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール