自民党総裁選への出馬について聞かれ、「誰が?」「どの河野さん?」こうはぐらかした、河野太郎デジタル大臣。所属する派閥トップの麻生氏に総裁選出馬への意欲を伝えたことがわかりました。 【写真を見る】自民党総裁選　出馬の質問に「誰が?どの河野さん?」 派閥トップ・麻生氏に河野大臣が出馬意欲を伝達【news23】 ■河野大臣が麻生氏に出馬意欲を伝達　記者の質問には「そうなの?」 26日の夜、河野太郎氏の姿は、東京・赤坂の日本料理店にありました。続いて店に入ったのは、自民党の麻生太郎副総裁です。 河野氏は麻生派所属。二人は2時間にわたり会食し、関係者によると、河野氏は9月に予定されている自民党総裁選に出馬する意欲を伝えたということです。 そして27日、「マイナちゃん」とともにマイナ保険証に関するイベントに出席した河野デジタル大臣。イベント後、総裁選に関する質問が飛びましたが… ――総裁選出馬を麻生さんに伝えたか? 河野太郎デジタル大臣 「誰が?」 ――河野さんが 「そうなの?どの河野さん?」 ――河野大臣が。その辺りの事実を… 「いや、面白い小説だと思います」 ――そうした事実はない? 「何の話ですか?」 ――総裁選への出馬意欲 「飯を食っているときに、何の話をしたかどうか言ったことはございません」 ――総裁選の話題は出なかった? 「話の中身を、マイナ保険証と関係ないんで勘弁してください」 約1分間、はぐらかし続けました。なぜ、はぐらかす必要があるのでしょうか? 23ジャーナリスト　宮本晴代 記者 「河野氏は今、岸田内閣の閣僚であり、いわば岸田さんの直属の部下。岸田さんが続投しようとしているのに、閣僚の立場のまま立候補したら異例で、裏切者と見られかねないので発言も慎重になっている」 岸田総理を支えてきた麻生氏が、河野氏の総裁選出馬を認めるかどうかは未知数。河野氏は、前回の総裁選で支援を受けた菅前総理も頼りたい考えとみられます。ただ、菅氏と麻生氏はライバル関係とされることもあり、河野氏は難しい2択を迫られる可能性もあります。