虐待死の女児、小樽市教委が学校の対応調査 11月上旬にも公表へ
小樽市で継母に暴行を受けた小学3年の女児が死亡した事件で、迫(はざま)俊哉市長は31日、市教育委員会が学校の対応を検証していると定例会見で明らかにした。早ければ11月上旬に調査結果を公表するという。女児が不登校で長期間、安否確認ができていなかったにもかかわらず、警察などに情報共有していなかった可能性がある。 【写真】会見する迫(はざま)俊哉・小樽市長=2024年10月31日午前、北海道小樽市、上地兼太郎撮影 事件は10月18日、自宅で倒れている女児に気づいた40代前半の継母が、自ら消防に通報したことで発覚した。女児はその後、死亡が確認された。死因は、腹部に強い衝撃を受けて腸が傷つけられ、炎症が起きたことによる腹膜炎だった。 道警は、女児の腹部を殴ったり蹴ったりするなどしていたとして、傷害容疑で継母を19日に逮捕。翌日、傷害致死容疑に切り替えて送検した。女児は夫の連れ子だった。 捜査関係者によると、顔や体など複数の箇所にもあざがあったという。 市によると、継母は昨年12月、女児について「学校を休んでいる」「学校でうまくいっていないようだ」と市の相談窓口に電話をしていた。 市は学校へ相談するよう助言。市から学校にも情報共有したが、「直ちに対応が必要な家庭との認識には至らなかった」(担当者)という。
朝日新聞社