競争激化の中日で開幕までに「支配下枠」を掴む選手は? 空席のショートでロドリゲスは”当確”か
誰が支配下枠を掴むのか注目が集まっている。 育成1年目ながら、ショートのレギュラー候補としてオープン戦に11試合出場しているロドリゲス、トミー・ジョン手術からの復活を目指す岩嵜翔、俊足巧打の外野手・尾田剛樹と、近年にないハイレベルな争いが繰り広げられている。 【動画】これでも育成?ロドリゲスが守備で好守を魅せたシーン 中日の課題は、二遊間を固定できていないところ。投手陣は充実しているだけに、自ずとロドリゲスに対する期待が高くなる。 ロドリゲスは3月19日の楽天とのオープン戦(岡崎)に「9番・ショート」でスタメン出場。第1打席で先制タイムリーを放ち、6回にも村林一輝の外野に抜けるかと思われた打球を華麗にキャッチ、正確なスローイングでアウトを奪うなど、チームの危機を救った。攻守で支配下登録に向けてアピールに成功した。13日に行われた西武とのオープン戦で犠打を失敗し、その直後にけん制死。3回裏に交代を命じられていた。15日から17日までは、2軍のソフトバンク戦に出場。課題の犠打を2つ決め、再び1軍の舞台に戻ってきていた。 トミー・ジョン手術からの復活を目指す岩嵜は、すでに実戦復帰している。15日の2軍開幕戦では、4-0とリードした9回に登板。得点圏に走者を背負ったが、最速153キロを記録し無失点。白星発進に貢献した。コンディションが万全なら、即戦力として強力リリーフ陣に割って入ることができる。 一方、リリーフ陣はハイレベルな争いが繰り広げられている。藤嶋健人が故障で離脱したとはいえ、R・マルティネス、松山晋也、ベテランの祖父江大輔など、昨年も活躍した投手が順調に調整を進めている。ドラフト5位ルーキー・土生翔太、現役ドラフトで加入した梅野雄吾もアピールに成功しており、選手層は申し分ない。 二遊間争いは混沌としている。村松開人、田中幹也、ドラフト3位ルーキー・辻本倫太郎と候補はいるものの、いずれもレギュラーを奪える活躍はできていない。オープン戦では連日のように二遊間の形を変え、開幕までに最良の形を模索している段階。ロドリゲスを支配下登録し、開幕後も競わせる形が有力だ。 尾田も俊足でアピールしているが、外野は同じく俊足の三好大倫の台頭で選手層が厚い。オープン戦打率.333と好調の後藤駿太も控え、開幕までに補強する必要はない。 ロドリゲスはオープン戦打率.148と成績を残しているとはいえないが、長い手足を生かしたダイナミックな守備でチームを救っている。二遊間の有力なレギュラーがいないチーム状況を考えると、開幕までにロドリゲスに吉報が訪れる可能性が高そうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]