人間はストーリーテラーであれ。AIライティングツールで「文章の質を高める」3つの実践テクニック
2024年3月8日、アジアのオープンソースWebサミットであるWordCamp Asia 2024が台北で開催されました。 そこで、Jetpackおよび.blogのプロダクトリードであるパオロ・ベルカストロ氏(Paolo Belcastro)が、AIライティングツールを活用した文章の質を高める3つの方法を紹介しました。
1. より多く書くことで向上させる
パオロ氏は、より多くのコンテンツを生成することで、AIの能力が向上すると考えています。まずは、AIが執筆における創造的ではない作業、たとえば校正や翻訳を任せます。 彼がシナリオを書く際にAIを最も活用するのは、記事を一つのテーマに限定する必要がある場合です。 まずAIに草稿の概要文を出してもらい、異なるテーマを箇条書きで提示してもらいます。 その後、それぞれのテーマに基づいて異なる記事を書きます。 さらに、AIがオリジナルの記事を書くために、自分の記事を2~3本、AIにテンプレートとして提供することもしています。
2. コンテンツ品質を向上させるために協力する
「他人からのフィードバックを経た記事が通常最も優れている」とパオロ氏は考えています。 AIはいつでも利用可能で時間の制約がないため、フィードバックを提供するにはAIが最も適しています。
3. 多様なフィードバックを活用する
ときに、AIが生成したアイデアは似通ってしまうことがあります。一方、AIに議論の反論を求めると、内容の問題点を客観的に特定することにつながります。 そんなときは、AIに特定の役割を演じてもらいましょう。多様な視点が、記事を書くときに役立ちます。 たとえば、政治について書く際に、AIはあなたの反対派として議論ができます。AIの大きな利点の一つは、人々と喧嘩にならないことです。 パオロ氏は、完全自動のコンテンツ生成は長続きしないと言います。なぜなら、AIライティングツールが存在する場所には、必ずAIを検出するツールが存在するから。 さらに、AIによって生成されたコンテンツは、当たり障りのないものになりがちです。だからこそ、人間の創造性が必要とされます。 そして、創造性とともに、責任も組み込むべきだと信じているとパオロ氏は言います。 AIを使ったユーザーは、生成されたコンテンツを公開しているため、それに応じた責任を負うべきです。 最後に、ツールが進化し続ける一方で、人間の変わらない役割はストーリーテラーであることです。 政治、マーケティング、教育など、あらゆる活動にはストーリーテリングが含まれます。 AIは、ストーリーテリングの障壁を下げ、ストーリーテリング能力を強化することを目的としています。 Source: WordCamp Asia 2024
ライフハッカー・ジャパン編集部