【渡辺翔太×森本慎太郎】舞台『DREAM BOYS』公演を、撮り下ろし写真とともにレポート!
警察に追われるショウタは、マダム・エマが所有する古びた劇場で隠れることに。そこで体を休めていると、シンタロウを慕うナオ(織山尚大さん・少年忍者)が探しあて、ショウタへの怒りから刃物を向けて襲いかかります。同じくショウタを探していたコウキがその様子を見て助けに入るも、誤ってナオを刺してしまうのです。そのショックで心臓発作を起こすコウキ。彼を病院に向かわせて救うため、すべての罪を背負うとショウタは覚悟し、逃亡生活をすることに。 一方、病室で目を覚ましたシンタロウは、病室に来ていたコウキと話すことで病気のことを知り、ショウタがボクシングをやめた理由に気づく。自分の先は長くないと悟っていたシンタロウは、「大切なことは、何があっても絶対に諦めないことだ」とエールを送り、コウキに自分のグローブを渡します。さらに、ナオが病室に訪れ、ショウタがボクシングの試合から逃亡していることを知り、「鉛の板なんて入っていなかった! 実際に戦った俺にはわかる!」と激昂。これを聞いたナオを始めとした仲間たちは、“あのふたりなら何かを知っているはずだ”と、マダム・エマとマリアのもとへ向かうのです…。 最後は、キャスト全員で『Next Dream(フィナーレver.)』を熱唱し、舞台は終了します。ちなみに、オープニング曲『Opening Next Dream』では森本さんがフライングをする場面が見られました。
主人公・ショウタで観客をクギづけ 体を張った演出をやり遂げ、どこか影のある役を繊細に演じた渡辺翔太さん
渡辺さんは、つねにどこか寂しそうで儚げな表情を浮かべ、トラブルや悩み事をひとりで抱えてしまうショウタを繊細に好演。また、コウキに向ける優しい視線や言葉からは本当の兄弟のように生きてきたふたりの関係性が伺えました。 その繊細に演じている気持ちや表情とは裏腹に、警察に追われるシーンでは「何もかも引き受けてやろうじゃねえか!」と叫びながら舞台より低い位置にあるオーケストラピットにダイブしたり、不気味な夢のシーンでは1本のロープをつかんで回転したり、腕の力だけでロープを登った後に急降下するスリリングなダイブも。街中を逃亡するシーンでは、歴代の主演も挑んだドリボ名物、壁を地面のようにして走ったり飛んだりする“ウォールフライング”を披露。体を張った迫力あるパフォーマンスで観客を魅了していました。 ステージ上で服を着るための間をつなぐアドリブシーンでは、「演出家の堂本光一くんに、“このシーンなんとかなりませんかね”と、(昨年に続いて)今年も言ったところ、ダメだとすぐ言われました」と苦手意識を吐露。シリアスなシーンが多いストーリーの中、クスッと笑えるひとときもありました。