税務調査が来たら「人生終わり」?フリーランスの人に来る「税務調査」の実態【税理士が解説】
税務調査が来やすいフリーランスの特徴
税務調査はランダムに行われるわけではなく、疑わしい申告を行ったフリーランスに来る可能性が高いといわれています。 一般的に、税務調査が来やすいフリーランスは、以下のような特徴があると考えられます。 ●確定申告を行っていない ●申告にミスや間違いが多い ●税務調査されやすい業種である ●申告漏れの多い業種である ●控除の対象となるように所得調整している 原則として、収入があるのにもかかわらず確定申告をしていないと、税務調査が来る確率が高くなります。 確定申告をしているかどうかについては、取引先の請求書などから判明するケースや、第三者による密告によって明らかになることがあるため注意が必要です。 また、たとえ確定申告をしていても、ミスや間違いが多い場合も税務調査が来る可能性が高いといえるでしょう。国税庁では同業種の収支や計上されたデータを比較できるため、異常値や怪しい点があれば調査対象になります。 さらに、経営コンサルタントやシステムエンジニアのフリーランスは、税務調査がきやすい傾向にあるので注意が必要です。 また、配偶者控除や配偶者特別控除を受けるために、所得の上限に達しないように所得調整を行っている場合等は、税務調査が来やすくなるため注意しましょう。
対策をしておけば税務調査は怖くない
前述したとおり、事前にきちんと対策を行っておけば、税務調査は怖くありません。指摘を受けやすいポイントを把握して、説明できるようにしておきましょう。 なお、指摘を受けやすいポイントは、 ●生活費を経費にしている ●書類に不備がある といった点です。 これらの判断が難しい場合は、専門家である税理士への相談も検討しておくことが大切です。指摘を受けやすいポイントの確認や、修正申告が必要かなどについて的確に判断してもらえるため、安心して調査に臨むことができるでしょう。
フリーランスと税務調査の関係
フリーランスは、個人事業者の一形態です。企業や団体などに雇用されずに、個人で活動します。 日本では、申告納税制度が採用されているため、フリーランスは自分が納付すべき税額を自分で計算し、必要に応じて確定申告を行う義務があります。 税務調査は、申告内容を確認して税額等を正しく認定する目的で行われるため、適切な申告を行うことがとても大切です。
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