まさかの“試練”も…「育成落ち」から這い上がったドラ1戦士(6)衝撃デビューの“有望株”が
プロ野球の世界では、ドラフト1位で入団した選手には特に大きな注目が集まる。入団時には栄光を掴んだかのように見えるが、故障や成績不振により、育成契約となる選手も少なくない。ここでは、育成契約から支配下登録を勝ち取り、再び一軍の舞台で躍動しているドラフト1位入団の現役選手を紹介したい。(※今季成績は6月27日時点)
椋木蓮(オリックス・バファローズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:179cm/86kg ・生年月日:2000年1月22日 ・経歴:高川学園高 - 東北福祉大 ・ドラフト:2021年ドラフト1位 ルーキーイヤーから一軍で好投を見せた椋木蓮。一度は育成落ちを経験したが、今季は支配下に返り咲いた。 東北福祉大では、まさに無双投球を見せていた椋木。仙台六大学リーグで通算38試合に登板し、15勝1敗、防御率0.69という圧巻の成績を収め、2021年ドラフト1位でオリック・バファローズに入団した。 だが、プロ1年目の春季キャンプで左脇腹を痛めると、左内腹斜筋の筋損傷と診断。開幕には間に合わず、出遅れる形となった。 それでも、同年7月7日の西武戦でプロ初登板・初勝利をマークすると、同20日の日本ハム戦では、9回2死までノーヒットピッチングを披露。大記録目前で佐藤龍世(現:西武)に安打を許したが、衝撃的な投球を見せた。 しかし、再びアクシデントが襲った。同年9月に右肘の違和感を訴えると、同30日に右肘内側側副靭帯再建術(通称:トミー·ジョン手術)を敢行。同年10月には戦力外通告を受け、育成契約となった。 昨季はリハビリに費やすシーズンとなったため、実戦での登板はなし。そんな中、今季は春季キャンプから登板を重ねると、3月14日に支配下復帰。今季4月27日の日本ハム戦で、一軍登板を果たした。 今季はケガ人が続出中のオリックスだが、そんな中で椋木がどんなピッチングを見せるか注目したい。
ベースボールチャンネル編集部