マドンナ、がんで他界した実弟への尽きせぬ思いを告白
米人気歌手マドンナの実弟クリストファー・チッコーネさんが、10月4日(現地時間)に63歳で逝去した。米ピープルによると、チッコーネさんはがんと闘病の末、夫のレイ・サッカーさんに看取られながら「平和に」旅立ったという。 マドンナは6日、自身のInstagramで「彼は長い間、私にとって最も近しい人間でした」と述べ、幼少期から芸術を通じて育んだ絆について述懐。「私たちは社会の常識に従わなかったため、厳しい目に遭うことを理解していました。だからこそ、お互いの手を取り合い、狂気の中を踊り抜けました」と綴った。 チッコーネさんは、マドンナのキャリア初期から重要な役割を果たしてきた。1990年の「ブロンド・アンビション・ワールドツアー」ではアートディレクター、93年の「ザ・ガーリー・ショー」では制作デザインの責任者を務めるほか、バックダンサーやスタイリストとしても姉を支えた。 マドンナはチッコーネさんを「画家であり、詩人であり、先見の明がある人」と称え、「センスの良さは格別でした。時には鋭い舌鋒を私に向けることもあったけど、いつも許してしまったわ」と懐かしんだ。 近年、二人は疎遠になっていたというが、チッコーネさんの病気をきっかけに和解。マドンナは「できる限り長く生きられるよう、最善を尽くしました」と明かしている。 マドンナは最後にこう締めくくっている。 「彼はもう苦しんでいないことが救いです。二度と彼のような人は現れないでしょう。きっと今も、どこかで踊っているはずです」