桂文枝、中尾彬さんしのぶ「落語の中にいた」相次ぐ訃報に心痛「先日から続くと辛い」
落語家桂文枝(80)が22日、公式ブログを更新。16日に心不全のため81歳で亡くなっていたことが分かった俳優中尾彬(なかお・あきら)さんを追悼した。 【写真】1978年、結婚式での若かりし頃の中尾彬さん夫妻 文枝は「合掌」と題したブログで、「中尾彬さんの訃報にビックリしました」と切り出すと、「奥様は10代目金原亭馬生師匠、叔父さんが古今亭志ん朝師匠、祖父に古今亭志ん生師匠を持つ方です。中尾さんは当然落語の中にいたと思います」。中尾さんの妻、女優池波志乃の血縁関係に触れながら、落語界との関係に触れた。 その上で、「以前中尾さんに額に入った貴重な二人会のポスターいただきました。こんな名人のポスター、落語ファンには垂涎(すいぜん)の品物です」と、古今亭志ん生と桂文楽の二人落語会のポスター画像を公開。「お疲れ様でした。ゆっくりお休みください」としのんだ。 さらに、数十分後に再びブログを更新すると、「おもわぬ訃報にびっくりしました。限りある人生、いつか受け入れなければいけないのはわかりますが、先日から続くと辛いですね」。14日に亡くなった“浪速のモーツァルト”こと作曲家のキダ・タローさんに続く別れに心痛の思いをつづった。 それでも、「あの低い声、あの表情、思い出します」と中尾さんを悼みながら、「神様がお決めになるまで頑張ります。稽古する気持ちが薄れますが、やらなければ自分に返ってくるだけですから」と気持ちを引き締めていた。