神村学園 小田監督の指導者像に「素敵な人」「号泣してしまった」こん身ガッツ&大社戦では「え・が・お」人柄にじむ
「全国高校野球選手権・準決勝、関東第一2-1神村学園」(21日、甲子園球場) 神村学園の小田大介監督は「私たちが作りたかったのは2年連続ベスト4ではなく、鹿児島初の優勝だったので、本当に悔しいです」と声を詰まらせながら語った。 【写真】紙一重すぎる決着 小田監督も「よく回してくれたしよく走ってくれた」 本塁憤死でゲームセットの瞬間 それでも新たな指揮官像を印象づけた戦いだった。四回、2死二塁から先制タイムリーが飛び出すと、ベンチでこん身のガッツポーズを繰り出した。準々決勝の大社戦では、投手が相手の大応援団に圧倒されそうになると、ベンチから両手人さし指で頬を指し「え・が・お」と呼びかけた。 関東第一の選手が引き揚げて行く直前には、声をかける前に顔を手で覆った。直後、悔しさを振り払ったかのように爽やかな笑みを浮かべて相手をたたえた。この光景に「あいさつ前にふと下を向いて顔を覆う小田監督これ見たら、またまた号泣してしまった」「小田監督が泣くなら神村野球ファンみんな泣くべ」「素敵な人だ」といった反響の声が多く集まった。 決着のシーンについては「あそこでは回すべきだとわたしは思っている。よく回してくれたしよく走ってくれた。あれがボール1個分でもそれていたらたぶんセーフだった。勝負は0・1秒、紙一重のところで争われている」と振り返り、「本当にうちの選手もよくやったし、関東一高の子もよくあそこで投げ切ったし、お互いすごい良いプレーだった。飛田選手、素晴らしい送球だった。関東第一、本当にいいチームでした」と小田監督。感情を表に出し、選手たちを乗せていく指揮官。一つの指導者像を見せて甲子園を後にした。