讃岐うどん・オリーブ牛 香川が大阪で「うまいもん祭り」
讃岐うどん・オリーブ牛 香川が大阪で「うまいもん祭り」 撮影:北代靖典 THEPAGE大阪
香川県といえば、うどん県、讃岐うどんで有名だ。他にも数多くの名物があり、中でも、同県小豆島は日本のオリーブオイル発祥の地でもある。そんな香川県が“うまいもん”のPRに食い倒れの大阪に乗り込んできた。「ウェスティンホテル大阪」(大阪市北区)でこのほど催された「さぬきうまいもん祭りin大阪」だ。どんな内容か、ちょっとのぞいてみた。 【拡大写真付きの記事】要潤 『うどん県』副知事にこだわる理由
オリーブの絞り果実を与え育て上げた「讃岐牛」
この催しは「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクトの一環で、香川県のうまいもんのPR。同県の中でも、小豆島は“日本のオリーブオイル発祥の地”でもあり、日本一のオリーブ生産量を誇っている。その品質は世界にも認められ、2016 ロサンゼルス国際エキストラバージンオリーブオイル品評会(北半球の部)において、香川県から出品した8社 12 点が入賞したほど。 また、そのオリーブの絞り果実を与え育て上げたのが讃岐牛(オリーブ牛)で、これも今や人気を呼んでいる。さらに会場では讃岐うどんの実演があるなど、盛りだくさんの内容になっていた。 この日、登壇したのは、浜田恵造香川県知事、黒島啓香川県議会議長、小豆島出身のオリーブオイルソムリエ・黒島慶子さん、丸亀市専属住みます芸人丸亀じゃんごの2人(よしもと所属)、「ウェスティンホテル大阪」日本料理の料理長と、ツルきゃら“うどん脳” だ。 浜田県知事の挨拶のあと、黒島議長は「食い倒れの大阪にセールスに来るのは、なかなか勇気のいることです。ただ、大阪と同じく、香川県は味にはうるさい県民です」などと話した。続いて丸亀じゃんごとソムリエの黒島さんが香川県産オリーブオイルの魅力を紹介した。
オリーブの歴史は国の試験栽培を開始から
説明によると、オリーブの歴史は、1908年(明治41)に国が試験栽培を開始したことに始まるという。いくつかの県で試験を行ったものの、根づいたのは小豆島だけだったらしい。 その理由は、日照時間が長くて降水量が少ない気候、通気性と水はけのよい土壌、何より先人の努力の賜物というわけで、こうして小豆島が日本オリーブの発祥地となったという。数々の国際オリーブオイルコンテストにおいても多くの賞を受賞しており、今や注目度が高いと言える。 ソムリエの黒島さんは、「オリーブの苗木が小豆島に植えられてから100年ほどの歴史があります。高品質のオリーブオイルを生み出すために一粒ずつ手で収穫しているのが特徴です。道具を使うと、傷がつきますから。オリーブオイルは和食にも合います」と話している。「オリーブ牛」「オリーブ夢豚」をはじめ、香川県発夢の糖「希少糖」を使用した話題の「希少糖ハイボール」なども披露された。オリーブ牛はきれいなサシが入り、オリーブの果実で育てられただけに、肉は柔らかく、味は格別。脂ののった県産サーモンやオリーブオイルを使ったフルーツなども登場した。
もちろん名物はやはりうどんだ。本場の職人による「うどん打ち」の実演があり、出来立ての讃岐うどんが振る舞われた。香川県の食材は、大阪人の口にもよく合うのではないか。 (文責/フリーライター・北代靖典)