「葉っぱ切り絵」リトさんの美術館…増床 福島、新展示室オープン
世界で注目される葉っぱ切り絵アーティスト「リト@葉っぱ切り絵」さんの作品を集めた福島市飯坂町の美術館「リトリーフアートミュージアム福島」は21日、増床した新展示室がオープンした。 同美術館は、リトさん初の常設美術館で、6月に開館した。今回の増床で展示エリアは従来の1・6倍になった。 新展示室では、オープン記念の特別企画展「葉っぱ切り絵に出会うまで」を開催中。葉っぱ切り絵を始める前のボールペンイラストなど貴重な作品を展示、アーティストとして成長した経過を紹介している。 また、「葉っぱに広がる日本画の世界」も開催し、葛飾北斎の「富嶽三十六景」や「鳥獣人物戯画」など日本画をモチーフにした日本画シリーズも展示している。 郡山市の49歳女性は「リトさんのインスタグラムをフォローしており、前から来たいと思っていた。細やかな作品に驚いた」と話した。 リトさんは、発達障害の一つ注意欠陥多動性障害(ADHD)を前向きに生かして葉っぱ切り絵を始め、水族館を表現した「葉っぱのアクアリウム」で交流サイト(SNS)のフォロワー数が爆発的に増えた。 開館時間は午前9時半~午後5時(最終入館午後4時半)。問い合わせは同ミュージアム(電話080・8783・1313)へ。
福島民友新聞