みんな毎月、いくら貯蓄や投資をしているの? 世代別の家計をチェック!
年齢によって、世帯年収や保有金融資産額は異なります。今回は世代別に、収入や貯蓄がどのくらいあるのか、平均金額をチェックしていきましょう。また、世帯別の投資の有無についても紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
年齢別の世帯年収
一般社団法人投資信託協会が行った「投資に関するWeb調査」(調査時期:2023年1月、調査対象:20~69歳の男女1万人)によると、世代別の世帯年収の平均額は以下のとおりとなっています。 <世代別世帯年収> 20代:526万1000円 30代:589万円 40代:623万3000円 50代:673万2000円 60代:545万9000円 なお全世帯の平均年収は、598万1000円となっています。世帯年収がピークを迎えるのは、50代です。20代と50代では、世帯年収が約150万円違います。 日本では、年功序列で役職が決まる仕組みがまだ根強く残っていることもあり、年齢が上がるにしたがって、年収が高くなる傾向が見られると考えられます。 一方、 60代は定年退職をして仕事を辞めたり、その後の再雇用により賃金が下がったりするため、平均年収が下がる傾向があります。
世代別の保有金融資産
次に、同資料で世代別の保有金融資産の平均額をチェックしていきます。ここでいう「金融資産」とは、預貯金、社債や国債などの債券・株式、投資信託、生命保険のうち満期金のあるもの、貸出金などの、概算評価額を指します。土地や不動産は含みません。 <世代別保有金融資産額 > 20代:651万7000円 30代:1055万円 40代:1278万9000円 50代:1644万6000円 60代:2393万9000円 全世帯の平均的な保有金融資産額は、1485万円となっています。金融資産の金額が1000万円を超えるのは30代で、60代になると2000万円を大きく上回ります。 60代は、今後仕事を辞めて 収入が減るため、今までためた金融資産を切り崩して生活していくことになります。金融資産が2000万円以上あれば、今後もらえる年金と合わせることで、生活が可能だと考えられます。 ただし、毎年旅行に行きたい、万が一に備えて医療費を蓄えておきたい、など経済的により豊かな生活を送りたい場合は、仕事を辞めるまでに、金融資産が3000万円以上あるとより安心でしょう。