エアコンと電気ストーブで、部屋を暖める能力が高いのはどちら? かかる電気代も教えて!
寒い季節には、エアコンや電気ストーブなどの暖房器具を稼働させて暖を取るという方が多いことでしょう。どちらも電源を入れるだけで、部屋を暖められるのがメリットですが、性能や電気代の違いがあります。そこで、本記事では、エアコンと電気ストーブの特徴を紹介したうえで、両者の電気代の目安についても解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
エアコンと電気ストーブはどちらが部屋を暖める能力が高い?
エアコンは、電源を入れると吹き出し口から温かい風が出る仕組みとなっています。暖房機能のほかに、冷房や除湿などの機能も搭載しているため、1年中利用可能な家電製品です。 一方、電気ストーブは、ヒーターに電気を通すことで熱をつくる仕組みとなっています。カーボンヒーター、ハロゲンヒーター、セラミックヒーターなどの種類があります。いずれも暖めることに特化しており、エアコンのような冷房機能はありません。そのため、電気ストーブは寒い季節限定で用いられることがほとんどです。 ・部屋全体を暖めたいならばエアコン! エアコンの特徴は、部屋全体を暖めるのに適していることです。高い位置に本体を取り付けて使用するため、温風が部屋全体に行き渡りやすくなり、効率よく暖められます。熱に直接触れない仕様となっているため、やけどや火災の心配が少ないことも特徴です。 ・ピンポイントで暖めたいならば電気ストーブ! 電気ストーブは、エアコンのようなパワーがなく、温風が広がっていかないため、部屋全体を暖めるのには適していません。ピンポイントで暖めるのに適した暖房器具です。コンパクトサイズで持ち運びがしやすいことから、洗面所や廊下などのように狭い場所でも使用できるのがメリットです。 ただし、電気ストーブは高温になりやすいため、やけどや火災などに注意したほうがよいでしょう。
エアコンと電気ストーブの電気代はいくら?
エアコンと電気ストーブは、どちらも電力で熱を作る仕組みです。それぞれの電気代は、「消費電力(kW) × 使用時間(時間) × 料金単価(円/kWh)」で求められます。ここでは、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している新電力料金目安単価の「31円/kWh(税込み)」を用いて、それぞれの電気代の目安を算出してみましょう。 ・エアコンの電気代の目安 大手メーカーから発売されている10畳モデルのエアコンの暖房の消費電力は870Wです。この数値をもとにして計算すると、1時間あたりの電気代は26.97円(0.87×1×31)になります。 ・電気ストーブの電気代の目安 電気ストーブの消費電力は、900~1200Wくらいです。大手メーカーから発売されている電気ストーブの消費電力を調べてみると、900Wでした。この数値で計算すると、1時間あたりの電気代は27.9円(0.9×1×31)になります。 ・電気ストーブのほうが電気代が少し高い 1時間あたりの電気代の目安はエアコンが26.97円、電気ストーブが27.9円です。1日8時間使用した場合の電気代は、エアコンが約215円、電気ストーブが約223円です。電気ストーブよりもエアコンを使用した方が電気代が少しだけ安くなる可能性があります。 ただし、エアコンや電気ストーブの電気代は、製品の種類や設定温度などによって異なる場合があります。電気代が気になるときには、お使いの製品のカタログなどで消費電力を確認してみるとよいでしょう。
電気ストーブはスポット、エアコンは部屋全体を暖めるのに最適!
エアコンは温風が部屋に広がりやすいため、部屋全体を暖めるのに向いています。電気ストーブは部屋全体を暖めるパワーがありません。足元を暖めたり、洗面所や廊下で使用したりするなど、スポットで使用するのに適している暖房器具といえます。 電気代は、エアコンよりも電気ストーブの方がやや高めです。電気ストーブを長時間使用する場合は、電気代に注意したほうがよいでしょう。 出典 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部