『スター・ウォーズ』姿を消した天才子役はいま…謎に包まれた現在と真実
昨年、『炎の少女チャーリー』に主演した当時12歳のライアン・キーラ・アームストロングを候補入りさせて非難を浴びて以来、ラジーは、18歳未満の俳優を対象にしないと決めている。しかし、四半世紀前、そんな配慮はなかった。そのせいでジェイクは学校で冷やかされ、『スター・ウォーズ』を嫌いになり、演技をやめてしまったと言われている(この後に公開された『プライド・オブ・マディソン/栄光への挑戦』は、『ファントム・メナス』の翌年である2000年に撮影されたもの)。以降は、イベントに出席することはあっても、スクリーンに登場することはないまま。精神面でトラブルを抱えており、警察沙汰になったというニュースが報道されたことはあったが、彼の現在は謎に包まれていた。 だが、つい最近、ジェイクの母リサ・ロイドが「Scripps News」に対して真実を語り、いくつかの誤解をただしている。
リサによると『ファントム・メナス』の公開時には、息子が悪い評判を耳にすることがないよう母としてしっかり守ったし、ジェイクも子供なので気にしなかったとのこと。また、ジェイクは今も『スター・ウォーズ』が大好きで、最近もDisney+のドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アソーカ」を気に入っており、彼の誕生日には、アソーカのアクションフィギュアをプレゼントしてあげたそうだ。
ジェイクが演技をやめたのは『ファントム・メナス』のせいではなく、父の家系から引き継いだと思われる精神の病のせい。早かれ遅かれその時は来ただろうと、リサはいう。
「現実」が複数あるとジェイクが言うようになったのは、高校生の頃。宿題をしない理由として「やる必要があるのかどうかわからない。今、どっちの現実にいるのかわからないし」という息子を、「今日、あなたは私の現実にいるの。だから宿題はしないといけない」とリサはたしなめた。高校卒業後はシカゴのコロンビア・カレッジに進学するも、幻覚を見るようになり、欠席が続いて中退。実家に戻ったジェイクは精神科医と心理カウンセラーに通い、妄想型統合失調症と診断された。