新紙幣手に入れた感想は? 「手触りいい」「結婚式のご祝儀に」 青森県内 街ゆく人はおおむね歓迎
県内に本店がある金融機関で4日、新紙幣の取り扱いが始まった。朝から窓口に詰めかけた人たちは、一足早く新札を手にしうれしそうに肖像画を見つめた。青森市内では「数字が分かりやすい」「愛着が湧きそう」などの声が聞かれた。 青森市橋本の青森銀行本店営業部では、午前9時の開店から受け渡しが始まった。同市の伊藤信子さん(72)は両替で1万円、5千円、千円の3種類の札を受け取り「ちょっと薄いような、軽いような感じ。手触りがいい」と笑顔を見せた。 同市の会社員橋元博彦さん(32)は、最初に発行されたことを示す記号「AA」が印刷された紙幣を狙ったが、かなわなかった。「ちょっと残念だけど初日に受け取ったので縁起はいいと思う。友人の結婚式のご祝儀に使いたい」 青森市の中心街を行く市民に新紙幣を見てもらったところ、おおむね歓迎する声が多く寄せられた。 会社員の宇恵野幸美さん(55)は「表情がちょっと怖いけど(ホログラムの部分が)立体的に顔が見えてすごい。表も裏も数字がボーンと大きくて、絵も洋風で、日本のお金じゃないみたい」。 青森高校2年の林花弥(かや)さんは「色がはっきり付いて、カラフルになってかわいい」、菊地心愛(ここあ)さんは「数字が大きくなって分かりやすい」と話した。 無職の藤林顕久さん(68)は「野口英世や福沢諭吉になじみがあるのでまだ見慣れないが、使い慣れたら愛着が湧きそう。また20年後に新しいお札になって誰が(肖像に)選ばれるのか、それともキャッシュレスが進んでお札がなくなるのか、楽しみだ」と声を弾ませた。 バーを営む木村興さん(63)は「店では電子マネーも扱っているが、まだまだ現金派が多い。どんどん新札が使われて、景気がよくなることを期待したい」とわくわくした様子だった。 20代の女性看護師は「新札発行がなぜ、今の中途半端な時期だったのか疑問。券売機などの更新が追い付いていないところも多いみたいだし、強行突破しているようなイメージ」と首をかしげた。