ＳＧオールスター初戦を７着で走り終えたファン投票１位の森且行

　ファン投票１位の期待に応えるべく、力を振り絞って奮闘したが、着順で応えることはできなかった。 　オートレーサーの森且行（５０）＝川口・２５期＝は２４日、福岡県飯塚オートレース場で開催中の「ＳＧ・第４３回オールスターオートレース」初日・１２Ｒ「スターセレクション」に出走。ファン投票の得票が特に多かった人気レーサー８人が集結する注目のカードだったが、序盤から本来のスピードとパワーを欠き、勝利した鈴木圭一郎に大きく引き離されて、７着でゴールインした。 　ロッカーに引き揚げてきた森は、沈痛な面持ちで口を開た。「いやあ、痛いんだよ～、歯が…。前日までは何ともなかったのに、いきなり痛くなってきちゃったんです。たぶん、疲れからくる神経痛なんじゃないかな。今から薬を飲みます。レースは全く前に付いていくことができなかったです。消音マフラーに替わって、回転が落ちてしまったせいだと思います。試走は全く滑らなかったんだけれど、３秒３０だったし、パワーが全然ないだろうなあ。そこを改善するためにセッティングをやろうと思っています」 　レースで大敗を喫し、さらに歯がうずいているのに、それでも懇切ていねいにエンジン状態を伝えた森。「とにかく、歯の痛みが取れるまで待つしかないよね。ワタシ、待つわ～だよ（笑い）」。最後は女性デュオの往年のヒット曲を口ずさむように冗談で締め、体調を心配する周囲を逆に気遣った。本当にどこまでも人間性が豊か過ぎます。 　大会２日目・２５日は５Ｒ「二次予選」（午後４時２５分発走予定）に出場する。エンジンは全開、歯痛は全快することを願っています。