フリッツ、ティアフォーとのアメリカ勢対決を制してグランドスラム初の決勝進出。アメリカ男子として18年ぶり[全米オープン]【テニス】
フリッツ、ティアフォーとのフルセットマッチを制して自身初の決勝へ
現地9月6日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス準決勝が行われ、第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/世界ランク12位)が、第20シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同20位)を4-6、7-5、4-6、6-4、6-1で下し、初めてのグランドスラム決勝に進出。決勝では世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)と対戦する。 【動画】フリッツ、31本の白熱ラリー!最後はティアフォーがギブアップ 26歳のフリッツは、今季ツアー2勝を挙げており、グランドスラムでも全豪オープンとウィンブルドンで8強入り。9度目の全米オープンでは、3回戦までセットを落とさず勝ち上がると、4回戦で第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同8位)、準々決勝で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)の2人のトップ10を撃破し、ベスト4入りした。 準決勝では6勝1敗と勝ち越しているティアフォーと対戦。6連勝中の相手との試合、フリッツは第1セットでリードしたものの、多彩な攻撃パターンで攻めるティアフォーに5ゲーム連取を許して、4-6でセットを失う。 しかし、第2セットでも丁寧にボールを捕らえて、堅実なプレーを見せるフリッツ。互いにブレークなくもつれたセット終盤の第12ゲームで、精度の高いショットでティアフォーを崩してブレークし、7-5でセットを奪った。 第3セットは第1ゲームでのチャンスを確実に生かしたティアフォーが、そのまま6-4でセットを奪取。だが、第4セットではしぶとく粘ったフリッツが、ティアフォーの2本のダブルフォールトで生まれたわずかな綻びを逃さず、6-4で奪い返す。 どちらも一歩も譲らない白熱し、もつれた戦いは最終セットへ。ここで勝負強さを見せたのが、フリッツだった。第4セットを奪った勢いそのままに、ティアフォーのセカンドサーブを叩いて攻撃。流れを引き寄せ4ゲームを連取する。このリードを保ち、最後はサービスエースを放ってティアフォーとのアメリカ勢対決を制した。 2006年大会のアンディ・ロディック以来、18年ぶりに同大会で決勝に進んだアメリカ人となったフリッツ。タイトルをかけて、第1シードのシナーと対戦する。
Tennis Classic 編集部