"絶対に謝らないタイプ"への腹立たしさがみるみる消える…笑って解決できる「もしかしてこの人は」構文
謝罪が和解に至らないのは、なぜか。『「ごめんなさい」の練習』(PHP研究所)を上梓したコーチの林健太郎さんは「相手が謝っているときに、やってはいけない4つの失敗がある」という――。 【この記事の画像を見る】 ■怒りは隠しても相手に伝わっている 「ごめんなさい」を伝えてくれた相手とうまくいかないときは、次のような失敗をよくやっています。ぜひ、自己チェックしてみてください。 ① 怒っていないふりをする 相手が「ごめんなさい」を言ってきたときに、ものすごく腹が立ったり、イライラしたりしているのに、怒っていないふりをしていませんか。 隠したつもりの怒りやイライラは、おそらく相手に伝わっています。 それにもかかわらず、「全然、怒ってないから」「大丈夫だから」「平気」といった態度を示してしまうと、相手はそれ以上なにも言えなくなってしまいます。 怒っていないふりをすることは、相手にとっては「この人は、謝るチャンスすらくれない」という恐怖のメッセージになってしまうのです。 これでは、対話とは真逆のコミュニケーションになってしまいます。 怒りやイライラが強すぎて話す気にもなれないときは、最低限の承認のひと言を返して、気持ちが落ちつくのを待ちましょう。ほかにも、「『今は』話したくないから、そっとしておいてほしい」と時間を限定して壁をつくる方法もあります。 ■相手の「ごめんなさい」をまずは受けとる ② そっちも不快にさせてやる! 相手との関係には、次の図表のような4つのステージがあります(図表1)。 もちろん、目指したいのは、①「自分も相手も満足」の方向です。 ですが、「ごめんなさい」を言われ慣れていない人が目指してしまうのが、④「自分も相手も不満足」の方向です。 つまり、「あなたのせいで、私は不快になった。だから、同じように、あなたも不快にさせてやる!」というわけです。 あなたに「ごめんなさい」を言ってきたということは、相手は①の方向を目指そうとしてくれています。謝り方は、かなり下手かもしれませんが……。 こちらも、イライラしたり、傷ついたりしても、相手が大切な存在なら、最終的には①の方向に進んでいきたいはずです。 そのためには、前述のように、まず相手の「ごめんなさい」を受けとることが必要なのです。