投資用不動産開発のディア・ライフ、急成長の理由を探る
中計では経常益100億円掲げる
ディア・ライフが開発したマンション物件(写真:ディア・ライフ提供)
首都圏を中心にワンルームやDINKS向け賃貸マンションなど、投資運用目的の不動産の開発・販売を主力事業としているディア・ライフ(3245)の業績が堅調に拡大している。 同社は東京都心限定で駅近(徒歩10分圏内)の不動産開発を原則にしていることに加え、売却は投資家向けへの1棟売りをメインにすることで収益性を高めている。 2021年9月期の経常利益は41億1400万円(前期比51.4%増)、直近の2022年9月期は56億6600万円(前期比37.7%増)と急拡大。好調な市況に加え、規模の大きいプロジェクトの件数が増えたこと、そして中途採用者を中心に人材が戦力化した影響も大きかった。 今2023年9月期の経常利益目標は前期比5.9%増の60億円。「伸び率が鈍化しているようにみえるのはM&Aなどで人件費が増えたことによるもので、将来に向けた成長には変わりはない」と阿部幸広社長は話す。 2022年9月期決算発表に合わせて公表された中期経営計画では、2025年9月期の目標を経常利益100億円としている。この高い目標設定をどう達成していくのか。
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安恒 理