元力士・富栄ドラム、初舞台 「最初は2点、今は80点」 相撲も芝居も「諦めずに続けることが大事」
元大相撲力士で俳優の富栄ドラムらが16日、東京・よみうり大手町ホールで舞台『ルール~「十五少年漂流記」より~』のゲネプロに出席した。この日から東京で13公演、大阪でも3公演が行われる。 【写真】力士時代は同部屋の横綱の付け人…今も仲良しショット 仏の小説家のジュール・ヴェルヌが1888年に少年向けに発表した『十五少年漂流記』を基にした作品。2か月の訓練生活を送るはずだった8人は途中で島に漂流してしまう。共同生活ではルールに縛られるのではなく、役者自らアドリブをいれるなどして今の時代にあった自由な演技も取り入れられている。 TBS系日曜劇場「VIVANT」でブレイクしたドラム。本作が初舞台となり、モコ役で出演。「1日1日を大事に稽古した。最初の頃からかなりうまくなった」と胸を張った。点数を問われると、「最初は100点中2点くらいだったけど、今日は80点くらい」と笑顔だった。また「最後まで諦めずに続けることが大事」と、相撲と芝居の共通点を明かした。 「初めての舞台が鈴木さんでよかった」と感謝の思いも伝えたドラム。稽古中には「純粋な気持ちをもってがんばってほしい」と演出の鈴木勝秀さんに背中を押され、「自信がついて、勉強になった」と語った。今後の舞台出演を問われると、主演のブリアンを演じた荒井敦史を前に「セリフ少なくても必死だから、(多いのは)厳しいかも…」と苦笑いだった。エバンズを演じた俳優の駒田一にもスマートフォンの画面4面分に及ぶほどのアドバイスをもらったと、勉強熱心な一面も垣間見えた。しかし内容を思い出せず…共演者の間でボケ上手と話題になっていた駒田は一転、「ないんかい!」とツッコミをいれ、場内を沸かした。 最後に荒井は「がんばります!」と力強くコメントした。本作には、俳優の嘉島陸(ドニファン役)、翔(クリス役)、飯原僚也(ウィルコックス役)、田中雄飛(ゴードン役)、瀬谷直矢(バクスター役)、大友至恩(ジャック役)も出演する。
報知新聞社