柱の杉は樹齢100年…木の温もりに包まれた霧島神宮駅がリニューアル開業 JR九州
駅舎内を改修中だった鹿児島県霧島市霧島大窪のJR日豊線・霧島神宮駅が22日、リニューアルオープンした。県産の杉材をふんだんに使用し、温かみのある空間に仕上げた。定期的に駅前でマルシェを開くなど地域のにぎわいの拠点を目指す。 【写真】県産材をふんだんに使った新駅舎内の待合室にはクレープを販売する店も=22日、霧島市の霧島神宮駅
駅舎は鉄筋コンクリート製平屋の約290平方メートル。国宝・霧島神宮の最寄り駅にふさわしい内装を目指した。樹齢100年の杉の柱(高さ約4メートル)を中心に据え、天井に木の格子を組むなど神宮の森の中にいるイメージで設計した。 飲食ブースや売店を備え、霧島産の有機そば粉を使ったクレープや手作りの扇子、皿などを販売する。同日から観光列車「36ぷらす3」の金曜ルート(鹿児島中央-宮崎)も停車する。 リニューアルは、JR九州と地域活性化に取り組む「にぎわいパートナー」のIFOO=鹿児島市、八幡秀樹社長(59)=が手掛けた。同社は駅近くの未活用の石蔵をギャラリー兼カフェバーに改修。隣には鹿児島大学建築学科と連携してフィンランド式サウナも建設した。夏ごろオープン予定。 22日にはオープニングセレモニーがあり、旧霧島町出身の八幡社長は「地域と一緒に駅前を昔のように活気ある場所にしていきたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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