６月２１日、カナダ統計局が発表した４月の小売売上高は、前月比０．７％増の６６８億カナダドル（４８７億８０００万米ドル）で予想と一致し、４カ月ぶりに拡大に転じた。写真はカナダのオタワにあるスーパーマーケットで昨年３月撮影（２０２４　ロイター／Patrick Doyle）

Promit Mukherjee　Dale Smith [オタワ ２１日 ロイター] - カナダ統計局が２１日発表した４月の小売売上高は、前月比０．７％増の６６８億カナダドル（４８７億８０００万米ドル）で予想と一致し、４カ月ぶりに拡大に転じた。 ガソリンスタンドが今年初めて増加し、４．５％増で全体を押し上げたほか、食品・飲料も１．９％増加した。両項目はそれぞれ全体の１０％と１９％を占める。 数量ベースでは０．５％増だった。 回答者の半数を調査する速報値によると、５月は前月比０．６％減少するとみられている。 金利が過去２０年余ぶりの高水準となり消費支出が圧迫される中、小売り部門は年初から低調に推移していた。 ＢＭＯキャピタル・マーケッツのエコノミスト、シェリー・カウシク氏は、金利とインフレが高水準の中、支出の伸びはなお弱いとしながらも、今後数四半期は金利が低下し始めるため回復が期待できるだろうと述べた。