専門学生と大学生に「思いやり110番」の感謝状
とちぎテレビ
11月の夜、道に迷っていた80代の女性を保護し、近くの交番まで連れ添った専門学校生と大学生の2人に24日、警察から感謝状が贈られました。 宇都宮東警察署の印南浩司署長から感謝状が手渡されたのは、いずれも宇都宮市に住む専門学校生の出野琴葉さん(20)と大学生の井津葵羽さん(20)です。 同じ飲食店でアルバイトをしているという2人は11月7日の午後11時ごろ、アルバイトを終えて宇都宮市駅前通り1丁目の歩道で会話をしていたときに80代の女性から「道に迷った 家に帰れない」などと声をかけられました。 当時、女性は薄着姿で手は冷えて、疲れ切ったように見えたといいます。 矢板市の専門学校で看護について学ぶ出野さんは、「高齢者と話すことが多く、おばあさんの様子が何か違うとすぐに分かった」と当時の様子を振り返りました。 女性は「寒くてひざが痛い」と言っていたことから2人は知人に協力を依頼し車で女性を駅前の交番まで送り届け、警察官が到着するまでの数十分間、寄り添い続けました。 保護された女性は、その後、無事家族の元へ帰ったということです。 2人とも祖母と同居をしていて井津さんは「小さいころからおばあちゃんを身近に感じているので、早く安心できる家に届けてあげたいという思いだった」と話しました。 印南署長は「事故にあう恐れがあったところを優しい気持ちを持って助けてくれて感謝している」と2人を称えました。
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