だまされたふり作戦で男を逮捕 仙台の60代女性から現金だまし取ろうとした疑い 警察を警戒するそぶりも
息子を装い、仙台市内に住む60代女性から現金をだまし取ろうとしたとして、警察は現金の受け渡し場所に現れた無職の男(20)を逮捕しました。女性は警察に通報し、だまされたふりをして対応していましたが、犯行グループは受け渡し場所を直前に複数回変更するなど、警察を警戒するそぶりも見せていました。 詐欺未遂の容疑で逮捕されたのは、住所不定・無職の20歳の男です。 警察によりますと、12月15日夜、仙台市泉区に住む60代女性に「携帯が壊れて会社の携帯から連絡している。熱が出て具合が悪い」などと、息子を装った男から電話がありました。 翌日午前、同じ男から「夫がいる女性を妊娠させてしまい、裁判沙汰になりそうだ。弁護士費用などで300万円くらい必要」などと嘘の電話がありましたが、女性は家族に相談し息子とも連絡が取れたことなどから、詐欺であることに気づき警察に通報しました。 その後、女性はだまされたふりをして男の指示に従い、仙台市若林区内の路上で現金を受け取りに現れた男を警察官が現行犯逮捕しました。犯行グループは当初、仙台駅を受け渡し場所に指定し、女性に菓子折りを買ってほしいと指示していました。女性が菓子折りを購入すると、仙台市地下鉄東西線の薬師堂駅に移動するよう指示され、そこから複数の場所を移動しながら、最終的に人目の少ない若林区内の路上が指定されたということです。 男は特殊詐欺グループの現金の受け取り役「受け子」とみられ、警察の調べに対し「X(旧ツイッター)で『#闇バイト』と検索して受け子になった」と話しています。警察が共犯者の行方を追っています。 (17日午前9時 受け渡し場所のやりとりと供述内容を追加)
仙台放送