映画「ディア・ファミリー」の会見で撮影に臨む（前列左から）大泉洋、菅野美穂、（後列左から）川栄李奈、福本莉子、新井美羽＝２４日、東京

　俳優の大泉洋が２４日、東京都内で行われた映画「ディア・ファミリー」（月川翔監督、６月１４日公開）の記者会見にキャストの菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽と共に出席した。 　同作は、心臓に先天的な疾患がある次女が「余命１０年」と宣告されたことを受けて、人工心臓などの開発に挑んだ町工場経営の父・坪井宣政（大泉）と家族の物語。大泉は「私にも娘がいるので、非常につらい撮影期間が待っていることは予想できた」と吐露しつつ、「自分が演じる意義は大いにあると思った」と出演オファーを受けた理由を話した。 　次女役の福本は「予告編でも使われている『私の命はもう大丈夫だから』と言うシーン」の撮影が印象に残っているそうで、「どう演じていくかを悩み、手探りの状態だった時に一番大事なシーンを演じることになり、前日は眠れませんでした」。大泉も「そのシーンがあるから、この映画をやりたかった。思い出しても涙が出る」などと語った。 　また、役どころにちなみ、「頑張って乗り越えた体験談」を聞かれた大泉は、昨年のＮＨＫ紅白歌合戦に歌手として出場したことを挙げた。「福山（雅治）さんに『緊張するから、待っている間は（他のアーティストのステージを）見てはいけない』と言われた」ものの、有吉弘行に「我々の司会はどうですか？」と質問される予定だったという。 　このため、「出番まで仕方なく見ていた」ところ、「福山さんの言う通りで、歌う直前になると、とんでもなく緊張して…」。有吉からの質問は時間の都合でカットされ、「ただただ緊張するために見ただけの人になって、死ぬほどの緊張の中で歌った。あれは乗り越えましたね」と振り返っていた。