元乃木坂46センター、“6歳年下夫”との別れ際にキス 『私たち結婚しました5』最終話
ABEMAオリジナル恋愛番組『私たち結婚しました』の新シーズンが、3月15日より配信スタートした。本作は、韓国でレギュラー放送された国民的ヒット番組を、日本版にリメイクしたもの。芸能人同士の期間限定の結婚生活に密着して、夫婦のリアルな様子を追いかけていく。 【写真】最後のキスをされ涙を流す堀未央奈 「そういうところが好き」 シーズン5となる『私たち結婚しました5』(以下『わた婚5』)では、堀未央奈×百瀬拓実、白間美瑠×永田崇人の2組が、期間限定の結婚生活を送ることに。今シーズンも、『東京タラレバ娘』など数々のヒット作を世に送り出してきた作家・東村アキコが、夫婦の距離を縮める“ラブミッション”を監修する。 以下より、5月17日公開の最終話の見どころを読み解いていく。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。 ・みおたくは、歴代シリーズで最も美しく切ないエンディングに 歴代の夫婦のなかでも、いちばんと言っていいほど友達感が強かったみおたく。「楽しかったねっていう感情がたくさん残るように」「うちら、涙は嫌いだから!」と言い合っていたので、楽しい雰囲気のままポップにお別れするのかと思っていたら、まさかこんな結末になるなんて……。歴代シリーズを追いかけてきたMCの三浦翔平が、「こんなにも美しく切ないエンディング、初めてかもしれない」と言うほど、印象的だったみおたくのラストを、じっくりと振り返っていきたいと思う。 まず、みおたくが別れの場所に選んだのは北海道だった。いつもは“ついていきます”というスタンスだった百瀬が、「やりたいことリスト、もう1個だけ追加していい? みおちゃんと一緒に北海道に行きたい!」と自らリクエストをした時点で、“なにか”あるのだろうと思っていたが、その“何か”は想像以上。百瀬は、「結婚式をしていないから」と堀に内緒でサプライズ結婚式を準備していたのだ。サプライズ好きな妻への、最後のプレゼント。 綺麗な雪が舞う幻想的なトマムの教会で、タキシードを着た百瀬とウェディングドレスを身に纏った堀が向かい合う。永遠の愛を誓うはずの結婚式なのに、2人はこれから別々の道を歩んでいくと思うと、胸がギュッと締め付けられる。「みおちゃんの隣にいるときは泣かない」と涙をグッと堪える百瀬は、最後の最後まで“年下夫”らしくて愛らしい。 そして、「行くね」と去ろうとする百瀬を引き止めて、ほっぺにキスをした堀は、やっぱり一枚上手だ。みおたくは、夫が家庭をリードする……という王道な夫婦ではなかった。しかし、「王道の夫婦じゃなかったかもしれないけど、わたしはそういう関係が理想だった」という堀の言葉に、みおたくが体現してきたすべてが詰まっているような気がする。 女性がリードをする夫婦があってもいい。カップルのように常に相手にときめくのも楽しいかもしれないけれど、自分のことを理解してくれる存在こそが、人生のパートナーに相応しいのかもしれない。いわゆる“色気”のようなものはなかったが、部屋のなかで競歩大会をして全力で笑い合っているみおたくを見ていると、これが“幸せ”というものなのかもしれないと思うことができた。 百瀬が去ったあと、彼が残したビデオメッセージをひとりで観ていた堀は、教会で大粒の涙を流していた。「本当は、結婚生活がずっと続いて、まだまだやりたいことがたくさんありました」という百瀬のメッセージには、本当の気持ちが込められていたような気がする。 恋人がいたことがないという百瀬は、堀との結婚生活を経て、パートナーがいるっていいなと思うことができただろうか。白黒ハッキリした性格をマイナスだと感じていた堀は、「気を遣わなくていいじゃん? そういうところが好き」とまるっと受け入れてくれる百瀬と過ごしたことで、もっと自分を好きになることができたかもしれない。 正反対のふたりだったけれど、いや、だからこそ、みおたくはこんなにもお互いにとって心地いい関係性を築くことができたのだろう。教会の鐘が鳴り、魔法が解けたあとも、大切な思い出の数々はきっと色褪せることはない。 ・たかみるの最初で最後のキスが切ない たかみるの夫婦としての最後の1日は、ツーリングデートからスタート。白間の弟が「お姉ちゃんはバイクとか乗るのうれしいと思う」と言っていたのを覚えていて、ちゃんと実行してくれる永田の“夫力”。また、バイクの後部座席に乗りながら、「わたし、幸せです~!」と全力で喜びを表現する白間は、愛され力の塊すぎる。 別れの場所である海に到着すると、見ないようにしてきた寂しさがドッと押し寄せてきたのか、涙目になってしまう永田。そんな夫を励ますように、無邪気な笑顔を見せる白間は、どんなときもドシッと構えている奥さんのようだ。たかみるは、パッと見は永田が引っ張っているようだが、実は白間が手綱を握っていたような気がする。 初めて会った日に永田がプレゼントした結婚指輪には、「A Hui Hou」(=ハワイ語でまた会いましょう)と彫られていた。「また会いたいなって、離れるの寂しくなるくらいな関係性になれたらいいな」という願いを込めてチョイスしたようだが、いまとなっては「こんなに切なくなるのなら、また会いたいと思うような関係にならなきゃよかった」という思いもあるかもしれない。 2人で撮る最後の写真のシャッターを押す瞬間に、白間の口に不意打ちキスをした永田。“なんでもお願い叶える券”で、白間に「チューしてください」とおねだりされたときも、おでこやほっぺにしかしてこなかった永田が、最後の最後で……。2人の初めてのキスは、結果的に最後のキスになってしまったのが切ない。 「いっぱい笑えよ!」「またどこかで会おう!」と言い合い、笑顔でバイバイをしたたかみる。いつも元気で天真爛漫な妻と、大人っぽいけど守ってあげたくなる要素もある永田。2人は、歴代でも一、二を争うほど、距離を縮めるスピードが速い夫婦だったように思う。 全10話を通して、最高のモキュメンタリーを見せてくれた4人。それぞれの幸せな日々が、これからも続くことを願ってやまない。
菜本かな