ANAHD、片野坂会長の代表権外れる 4月1日付役員人事と組織改正
全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は2月29日、4月1日付で新役員人事と組織改正を実施すると発表した。片野坂真哉会長の代表権が外れ、平澤寿一常務が代表権のある専務に昇格する。 6月開催予定の定時株主総会では、直木敬陽氏と中堀公博氏、種家純氏の3氏が取締役に選任される予定で、直木氏は代表権のある専務、グループCFO(最高財務責任者)の中堀氏は常務にそれぞれ昇格する。 代表権は4月1日時点で芝田浩二社長と平澤専務の2人、6月の株主総会後は直木専務を加えた3人が持つ。平澤氏の担当はグループ渉外調査・秘書・経済安全保障に、グループ調達が加わる。 片野坂氏は、ANAグループの持株会社であるANAHDが、持ち株会社制に移行して発足した2013年4月1日に代表権のある副社長に就任。2015年4月1日に社長に就任し、2022年4月1日に代表権のある会長に退いた。 取締役のうち、平子裕志副会長、福澤一郎副社長、梶田恵美子常務は3月31日付で辞任。平子氏は特別顧問に退き、福澤氏と梶田氏は、株総で常勤監査役に選任される見通し。
Tadayuki YOSHIKAWA