吉住「過激なデモ活動家」R-1で賛否。実はもう1つのネタの方が問題発言?!
ルシファー吉岡、最終決戦は逃げ切れず、二本目の魔物が住む?!
――ルシファー吉岡さんは、ファーストステージを一位で通過したものの、最終決勝では票を得られずに三位となりました。 <一本目のルシファーさんは、なんとなく準決勝の時よりも雰囲気が良くて、それが得点にも反映されていましたね。そのまま最終決戦まで逃げ切ると思っていたのですが……やはり二本目には魔物が住んでいる(笑)。 いや、「やらかした」とまではいかないのですが、一本目で期待値が上がりすぎてしまったのだと思います> ――とはいえ、今回で6回目の決勝進出を誇るルシファーさんの実力はダテじゃないと証明はされましたね。 <そうなんですよ。下ネタから脱却しても、これだけクオリティが保たれているどころか、むしろパワーアップしている。これが芸歴制限がかかる前にされていたら、また歴史は変わったとは思いましたけど(笑)。 ネタ分析をさせてもらうと、一人コントにおいては「ネタの中で起こる事象の被害者」の立場を演じた方が笑いをとりやすいんです。ルシファーさんの二本目は被害者のように見えて加害者。構造が少し難しかったのかもしれませんね>
サツマカワRPGがみせた円熟味、大会直後に結婚発表
――決勝進出メンバーの中で、大輪さんが特に気になったファイナリストがいれば教えてください。 <6位のサツマカワRPGは作品性が一つ抜けて高かったと思います。あの設定であれば、ブザーの音の種類などの大喜利を広げて笑いにする選択肢をとる芸人が多いと思いますが、あの物語の収束の向かい方には円熟味すら感じました。 実をいうと少し前に結婚の話を聞いていたので、せっかくならダブルでおめでとうと言わせて欲しいとは思っていました(笑)>
トンツカタンお抹茶は『M-1 2002』テツandトモに近い
――順位は関係なく、大輪さんが個人的に好きだったネタはありますか? <トンツカタン お抹茶ですね。個人的にはとても好きでしたし、準決勝の段階でも「これは決勝いくな」と思っていました。 ただ、審査員からもありましたが「面白かったし楽しかった」という読後感はあるけれど、点数はどうつけたらいいのか?というネタだったとも思います。『M-1グランプリ2002』のテツandトモにつながる、あの感覚に近いかも知れません」> ――立川談志師匠から発された「ここはおまえらが来るところじゃない」というテツandトモ評に近いものがあった、と。 <あの才能を『R-1』という箱に入れてはいけないとすら思いました。彼がハマるメディアが何なのか、それが未だに発見されていないんですよね、きっと(笑)。彼のクリエイターとしての才能が、どうか誰かに見つかって欲しいです。鳥山明先生における鳥嶋和彦さん(※元『週刊少年ジャンプ』編集者。新人だった鳥山明さんを発掘し二人三脚で並走)みたいな。 でもそういう意味では、多くの人の目に触れる機会が生まれただけでも、今大会で一番得をしたのはお抹茶である可能性もありますよね>